オンライン対戦や課金は?
ゲームのトラブルとして懸念されているのが、オンラインプレイと課金です。アンケートの回答には、こどもの楽しみを尊重したい一方、トラブルは回避したいという親心からの葛藤がつづられていました。
「オンライン対戦はOK。課金は絶対にNG。中学年になると友達同士で公園にSwitchを持ち寄る状況に巻き込まれることを、今から本当に危惧している」(40代父親 / 2年生男子 / 東京都)
「オンラインは親管理のアカウントを使用することでOK。課金したいものがあるときはプリペイドカードを購入して使っていい範囲を決めました。必ず親が事前に確認しています」(30代母親 / 6年生女子 / 東京都)
「基本的にはオフラインで買い切りのゲームをさせています。母が友人とポケモンをオンライン接続するときは横で見ていたりしますが、こども主体では認めていません」(30代母親 / 1年生男子 / 東京都)
「近所の子と庭先でオンライン上で遊んでいる。小学生になったら一定時間、ゲームやテレビを制限して勉強させる時間をつくりたい」(40代母親 / 年長女子 / 静岡県)
「オンラインは対面で知っている人のみつながる設定にしている。課金はNG」(40代母親 / 3年生男子 / 東京都)
「同じ保育園出身の友達とゲームをすることがあるためオンラインは制限していない。親同士で事前に時間を調整してからつないでいる。課金は父親の判断に任せており、こどもだけでは課金できない」(40代母親 / 2年生男子 / 東京都)
ゲーム会社からのお願い
こうした保護者の悩みを仕組みで解決して安全にゲームを楽しんでもらおうと、ゲーム会社はさまざまな工夫をしています。
任天堂は「一般的に多いとされるゲーム課金トラブルに関しては、保護者のみなさまに前もってご理解いただくことが重要だと考えており、公式サイトやSNSアカウントから重層的に啓発しております」として、「保護者のみなさまへのお願い」を公式サイトに掲載しています。
出典:任天堂公式サイト「保護者のみなさまへのお願い」より
課金トラブルに関しては、「友達同士でコスチュームを自慢し合ったり、ネット上に投稿された動画などで新しいアイテムを見かけたりすると、なんとかして手に入れたいと感じる魅力的なアイテムも多くあるようです」と、サイト内の記事でこどもの心理を詳しく説明。課金トラブルを防ぐための具体的な対策を解説しています。
例えば、保護者が知らないうちにこどもが課金する状況としては、Nintendo Switch本体に保護者が保存していたクレジットカード情報を利用するケースがあるとして、本体からカード情報を削除するか、カード情報にパスワードを設定することを推奨しています。クレジットカードではなくプリペイドカードを利用して決済する方法もあげています。
出典:任天堂公式サイト「『課金トラブル』を防ぐために保護者のみなさまにお願いしたいこと」より
任天堂のゲーム機には、保護者のアカウントからこどものアカウントを管理する「みまもり設定(保護者による利用制限)」の機能があります。アイテムを購入すると通知が届くほか、購入制限もできるので、課金トラブルの多くを防ぎやすくすることができるといいます。
また、スマホアプリ「Nintendo みまもり Switch」からは、ゲームのプレイ時間の確認や制限、他のユーザーとのコミュニケーションの制限もできます。
任天堂は、オンラインプレイ、課金、プレイ時間、対象年齢について、保護者が適切に見守るためのポイントや設定方法を公式サイトで紹介しています。