究極の付け心地を追求したイヤホン『OpenFit』を初体験。付けているのを忘れるレベルの快適さで衝撃だった。
一概に「イヤホン」といえど、音質に拘ったものから、機能性に特化したものまで様々な種類がある。先日、イヤホンにおける重要なポイントである「付け心地」を極限まで追求した商品を試したら、あまりにも最高だったため紹介したい。
■数々の賞を受賞した銘品
その商品がイヤホンメーカー「Shokz」の『OpenFit(オープンフィット)』(24,880円)だ。パッケージの写真からも推測できるように、この商品は耳にかけるタイプの「オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン」となる。
雑音をシャットアウトして音に集中することに重きを置いている「カナル型」に対し、「オープンイヤー型」は周囲の音が聞こえる構造であり、デザインや形状の幅が広いのが特徴。
この『OpenFit』もデザインや機能に定評があり、公益財団法人日本デザイン振興会の「2023年度グッドデザイン賞」受賞、「VGP2024」のBluetooth完全ワイヤレスイヤホン部門で金賞受賞、第4回「蔦屋家電+ 大賞」において13位入賞など、素晴らしい結果を残している。
■欲しい機能を詰め込んだ
同商品はブラックとベージュの2色展開されており、写真に写っているのは「ベージュ」。優しくも淡い色合いがなんともおしゃれだ。
そして『OpenFit』の最大の特徴は⼈間⼯学に基づいて設計されたという「ドルフィンアークイヤーフック」。0.7mmの超極細な耳の形状を記憶する素材が内蔵されており、⽿の形に⾃然に優しくフィットしつつしっかりとグリップしてくれるのだとか。
見た目はそこまで特別感はないが、実際に触ってみるとマットな質感でフックの部分は“柔らかさ”と“丈夫さ”を兼ね合わせたような独特な感覚がある。弾性も絶妙で確かに耳にフィットしそうな印象を受ける。
音質面にもこだわっていて、18×11mmの「カスタマイズ・ダイナミック・ドライバー・ユニット」を搭載することで、あらゆる⾳響振動を正確に汲み上げることができ、⾼⾳を際立たせつつもクリアな中⾳や迫⼒のある低⾳を絶妙なバランスで再現する。また、「DirectPitch™」によって、耳を塞がずともしっかり音が聞こえ、音漏れも少ないのもポイントだ。
■これ、快適すぎるだろ…
実際に装着するとこのような感じ。初めは慣れない装着方法に戸惑うが、一度理解すればその後はスムーズに付けられるので問題ない。
付けてみてまず思ったのは“軽い”ということ。8.3gと軽量でありそれを耳の穴ではなく全体で受け止めるため、重さが分散されイヤホンを装着している感じがしないのだ。付けているのを忘れてしまうこともあるレベルだ。
そして、音質は想像以上に良かった。オープンイヤー型であるため微妙であることも覚悟していたが、しっかりと低音が響き細かい音も再現されており、音楽はもちろんYouTubeやラジオなども問題なく楽しむことができる。
■おすすめの使用シーンは…
様々なシーンで使用してみたが、個人的には自宅や運動時がおすすめだ。
言わずもがなだが、オープンイヤー型は騒音には弱く電車に乗車したり、車通りが激しい場所ではやや聞こえづらくなる。そのため、基本は騒音のない自宅で音楽や動画を楽しむ際には、最大限の効果を発揮する。付け心地が良すぎるので、いまでは長時間付けっぱなしにしていることも多い。
また、使用しながらも車や人の接近に気が付き安心して運動できるため、ウォーキングやランニング、ジムなどでの使用もいいだろう。しっかりとフィットするため思いきり動いても全く問題ないのは、このイヤホンならではだ。
使用シーンは限られるものの、この圧倒的な付け心地は一度体験する価値はあるはず。新しいイヤホンを探している人は、候補の1つにしてみてはいかがだろうか。
■執筆者プロフィール
木根大心:『Sirabee』編集部記者。
インタビューや商品レビューをメインに執筆。日々のグルメレビューによって必要以上のカロリーを摂取してしまうが、自身の基礎代謝を信じすぎているがあまり年々丸くなっているのが悩み。