10歳でスマホデビュー
学年が上がるにつれ、キッズ携帯よりもスマートフォン派が増えていきます。小学校低学年では18%、高学年では42%がスマホを所有。小学6年生に限ると65%がスマホを持っています。
小中学生のスマホ・キッズケータイ所有率(経年変化)
出典 : NTTドコモ モバイル社会研究所
スマホを持ち始める年齢は、平均10.6歳。男子より女子、他地域よりも東京のほうが、スマホデビューの時期が早い傾向があります。
小中学生のスマホ所有開始年齢(経年変化)
出典 : NTTドコモ モバイル社会研究所
「区からキッズ携帯が貸与されますが、高学年になった周りの友達は、キッズ携帯とは別にスマホを持っている子が増えています。卒業して学校が離れてしまうお友達と連絡を取れるようにするため、うちも卒業前に持たせる予定です」(30代母親 / 1年生女子 / 東京都)
「GPS機能がほしいからスマホを持たせていますが、LINEは禁止にしています。お友だち同士はやってると聞くとちょっと気にはなりますが、トラブルが怖いので......」(40代母親 / 5年生女子 / 東京都)
モバイル社会研究所の調査によると、「スマホを持たせた理由」は「子どもからほしいと言われた」や「友達が持ち始めた」などが上位に。家族の連絡や居場所を確認するためだけでなく、友達との関係づくりのツールとしても活用されているようです。
小中学生にスマホを持たせた理由(複数回答)
出典 : NTTドコモ モバイル社会研究所
下校中に寄り道
いずれは携帯電話を持たせることを視野に入れつつも、いますぐ使う機能を重視して、携帯ではなくGPSを選んだという声もありました。利用しているGPSのサービスとしては、「GPS BoT(新モデル「BoTトーク」)」「みてね みまもりGPS」「まもサーチ」などがあがりました。
「携帯はまだ早いかなと思っているし、本人もほしいと言わない。ただ下校時に寄り道したことがあるので、GPSを持たせている」(40代母親 / 1年生男子 / 埼玉県)
「まだ行動範囲が狭く、デメリットのほうが上回るので携帯は持たせていません。代わりにカード型のGPSを持たせて居場所だけわかるようにしています」(30代母親 / 1年生男子 / 東京都)
「GPSの見守り端末で位置を把握し、たまにメッセージのやり取りをしている」(30代母親 / 1年生男子 / 岐阜県)
「携帯はGPSで居場所を探す機能がとても使いにくいため、携帯とは別にGPSを持たせている」(40代母親 / 3年生女子 / 奈良県)
親の古いスマホが活躍
こどもの行動範囲や下校後のルートによって、最適な連絡ツールは変わります。こどもが自宅にいるときには、AmazonのAlexaアプリで利用できる通話機能を使ったり、保護者が機種変更をする前に使っていた古いスマホを自宅のWi-Fiにつなげて連絡をとったりと、自宅にある機器を親子で活用しているという声もありました。
「家にはWi-Fiで使えるスマホやタブレットがあるし、AirTagを持たせているので、まだ必要ないかな?」(30代母親 / 年長女子 / 岐阜県)
「学校が携帯持込禁止なのと、こども自身が機器の管理に神経を使うのは難しいと判断したため、まだ携帯を持たせていません。学童にいるときは連絡がつくので問題なく、こどもが家にいるときは固定電話やAlexaアプリのテレビ通話で連絡をとっています。高学年になって1人で習い事に出かけるようになり、必要性を感じはじめています」(50代母親 / 5年生女子 / 神奈川県)
「兄は結局持たせておらずそのまま中学3年に。模試を受けに行くときに場所を調べたり連絡を取ったりできず不便だったが、地図をイラストで描いて持たせ、待ち合わせ場所を決めて合流するなど、アナログでなんとか乗り切っている」(40代母親 / 1年生女子 / 東京都)