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学校を休んで家族旅行、小学校の先生はどう思ってる?連絡帳には「風邪」「家庭の事情」

こどもに嘘をつかせないで

受け止め方は「教員によってさまざま」としたうえで、Aさんの場合は「気にならない」と言います。

「家庭でじっくり考えたうえでの判断でしょう。家族旅行で休んだ子に聞くと、『お父さんが急にこの日だけ休めることになったから』など、その家庭なりの事情があります。いち教師が、休んじゃダメだという権利はないと思います」

それよりも先生が気にするのは「欠席後のカバー」。欠席の理由が何であっても同じで、授業の遅れと、行事の前に急に欠席した場合の対応です。

「『休んだぶんは放課後に補習をしてください』と当たり前のように言ってくる保護者もいます。放課後はすぐ教職員会議がありますから、時間をとりづらい。給食の残り時間などで対応したりもしますが、できれば家庭でみてほしいですね」

「運動会、音楽会、学習発表会などの準備を進めているときの欠席は、早めにわかると対処できますが、全体リハーサル当日に主役級の子に休まれると、担任が代役をしたり組体操の下段に入ったりします」

つまりAさんは、「欠席の理由が何であれ、正しい情報を早めに教えてほしい」と話します。

「何かあって連絡がとれないと心配ですし、飛行機が遅延したりして帰ってこられなくなったとき、嘘に嘘を重ねるようなことはしてほしくないんです。こどもにも嘘をつかせたくはなく、旅行で何が楽しかったか話してもらいたい。その子の経験を共有したいです」

教員は休めない

アンケートに回答したある父親は、妻が小学校の教員をしているといいます。

「担任を持っている妻は有休が極めて取りづらい状況。なのでうちは平日に旅行に行くことはできません」(30代父親 / 1年生男子 / 神奈川県)

それぞれの家庭のルールはありつつも、ほかの家庭のルールについては「気にならない」という声も多く見られました。

「教育基本法で親は子に教育を受けさせる義務があるので、平日は登校させることにしています。私たち夫婦は土日休みなのでそうしていますが、土日が仕事の人もいるので、他の家庭がこどもを休ませて旅行に行っても問題だとは思いません」(40代母親 / 4年生女子 / 奈良県)

「クラスでも旅行でお休みの子は多いです。休んだことはないけれど、全然ありだと思います」(40代母親 / 4年生女子 / 東京都)

「土日に休めない仕事の場合もありますし、ひと昔前より学校の理解も進んできたと思います」(40代母親 / 2年生男子 / 長崎県)

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※ ネウボラ = フィンランド語で「アドバイスの場」という意味。妊娠期から子育て期まで切れ目のないサポートを提供する自治体が日本でも増えています。

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