今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
思いがけない窓が開いて
今週のみずがめ座は、危ういホログラムとしての他者体験に没入していくような星回り。
『夏帽に亡き人の手の記憶あり』(月野ぽぽな)という句のごとし。亡くなれば、この世のどこを探しても、もうその人はいないのだと考えるのが一般的な考え方ではありますが、そうではないのだと、こんなところに「亡き人」の生々しい痕跡が記憶されていたのだという作者にとっての真実味がじわりと伝わってくるはずです。
それは作者にとっても、半ば忘れかけていたイメージだったのかも知れません。しかし、偶然の発見や作者の想像力を通して危ういホログラムのようにふっと立ち上がってそれがたまたま俳句となったわけです。
あなたもまた、生きている相手であれ亡くなった相手であれ、どれだけ鮮やかな像を立ち上がらせていけるかがテーマになっていきそうです。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
今週のうお座は、自身の仕事や成果の最良の部分をこそ切り捨てていこうとするような星回り。
名エッセイストで知られるアニー・ディラードが『本を書く』という本のなかで、ここだけは決して切り捨てていはいけないし、その必要などないと心底思える最良の部分をこそ放棄せよ、それが文章術だと言っており、はじめて読んだときはぶったまげたものでした。
いや、正直に言うと、いまだに納得はいっていません。しかし、書き手はそれを書くのに苦労した文章ほど、自分がどれだけ苦労したか、ねぎらいや称賛が必要かを知ってもらうために、最後まで頑固に残そうとするというアニーの指摘にぐうの音もでないでいる自分がいることもよく分かっているのです。
あなたもまた、アニーがいう「(誰かのための)プレゼントについたままの値札」を外していくことがテーマとなっていくことでしょう。
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