isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
おるらく
今週のおひつじ座は、『やはらかく胸を打ちたる団扇かな』(片山由美子)という句のごとし。
胸元で団扇(うちわ)を使う、そのちょっとした仕草について詠んだ句。人前でせかせか使われる傾向のある扇子(せんす)と違って、団扇はひとふり煽ぐのにそれなりに力が要りますから、おのずとゆったりと寛いだ時間に使うもの。
そのことを「やはらかく」と表現することで、団扇のそよ風をうける胸まで柔らかいものとして想像されてくるはず。そよと寄せては返す波のような微風に溶け込んでいくほどに、このところ昂っていた神経や上体への気の過集中もほどけていくのではないでしょうか。
あなたもまた、ふとした仕草であれ時間の過ごし方であれ、何かと「チル」を取り入れてみるといいでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
地下茎のごときつながり
今週のおうし座は、自分自身をより力強く養ってくれるような繋がりや結びつきを辿りなおしていこうとするような星回り。
歴史学者の西田知己によれば、もともと日本では古くから神道の影響から血は穢れであるという不浄観が強かったのですが、江戸時代に血統が皇統と重ね合わせて解釈されるようになり、それをきっかけに穢れよりも生命力を感じさせる新たな「血脈」概念へと読み替えられていったのだそうです。
例えば平田篤胤(1776~1843)は「御血統」と「御正統」をともに「オホミスヂ」と読ませるなど、皇統に対して単なる「血脈」以上の格付けを試みましたが、それが結果的に幕末期の尊王攘夷運動にも取り入れられていったのだとか。
あなたもまた、血を分かち合っていると感じられるような存在を求め、繋がりを辿りなおしていくことがテーマとなっていきそうです。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
不意に語り始めた私は
今週のふたご座は、どこかに秘めていた思いがヴェールを脱いで不意に現れ出てくるような星回り。
『月光に一つの椅子を置きかふる』(橋本多佳子)という句のごとし。掲句の場合、前書きに「夫の忌日に」とありますから、亡き夫の命日に詠まれた句なのでしょう。
掲句の奥には月光に照らし出された孤独な魂があり、それによって引き出された椅子をめぐるある夫婦の物語が確かにあるのだということが感じられてくるはず。
あなたもまた、これまで慣れ親しんできた物語がこれまでとは別の方向へと変調していくのを感じていくことになるかも知れません。