isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ハミングしようぜ
今週のおひつじ座は、言葉やメッセージの意味内容よりその響きに大いに左右されていくような星回り。
イギリスの作家ティム・ウィルスンが書いた長編小説『教師キャロルの会話』では、主人公のキャロルと精神科医が交わしていた既視感(デジャ-ヴュ)について会話に関して妙に気の利いたことが書いてあります。
ステレオタイプとしてのフランスには、ロマンティックで、どこか芸術の香りがするといったイメージがありますし、デジャ-ヴュやマルデメールといった言葉も、その響きがまさにそうした“フランスらしさ”を見事に体現しているからこそ世間で珍重されるのであろうあたりは、日本でも英国でも一致しているのかも知れません。
あなたもまた、ついつい影響を受けてしまいたくなるような響きにおのずと吸い寄せられていきやすいでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
鬼気迫るとき
今週のおうし座は、小手先の手腕でなく、もっと生活の根底に横たわっているものを前面に出していこうとするような星回り。
『立ち歩く逢魔が時の一葉かな』(中川欣一)という句のごとし。桐の落葉が路上に静かに横たわっていたところに、風が吹いて一葉が動き始めたというより、無風の中で不意に柄を立てて魂が宿ったかのようにつつつつと歩き始めたのでしょう。
作者はそれを「逢魔」と断じてみせたわけですが、まだあたりは明るいのに暗い感じの、どこか鬼気迫るような怖さ怪しさのこめられた一句です。
あなたもまた、いつも以上にみずからの生き様の地の部分が仕事や働き方と結びついていきやすいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
未知を追い求めて
今週のふたご座は、ミイラ取りが積極的にミイラになっていくような星回り。
1919年に刊行された『月と六ペンス』という小説は、主人公の「私」がひょんなことから40過ぎの冴えない画家(ゴーギャンがモデルと言われている)と出会うところから始まります。彼はロンドンで何不自由ない生活を送っていたのに、ある日突然、失踪してしまいます。それは分かってみるとなんと、「絵を描く」ために何もかも捨てたというのです。
一度触れてしまったら、もう後には戻れなくなる。そんな体験が人生には確かにあります。そして、素晴らしい芸術というのは、得てしてそこに深く魅入られた人間たちの、他のすべてを犠牲にせんとするほどの努力によって初めて成り立つのではないでしょうか。
あなたもまた、これはと思ったことなら何でもあれ、そのために狂うことくらい何でもないのだという腹の括り具合を見習っていきたいところです。