お部屋の間取りで特徴的だったと話されていたのが廊下スペース。
「間取りが少し変わっていて、1Kですが廊下が合計4畳あります。廊下がL字になっていて玄関から居住スペースが見えないようになっているおかげで、空間が区切られスッキリとして見えます」
「廊下にコート掛けることで動線が良くなりました。友人がきた時もそうですが、自分も帰ってきてそのままコートやリュックをかけ、手を洗いに行き、リビングに入っていけるのが便利です」
廊下のコーナーには、植物が置かれていました。外からの光で、小さな植物なら十分育ちそうですね。
リビング前に設けられたキッチンは、赤色のパネルが特徴的。住まいが変わり、より使いやすくなったのだそう。
「得意とまではいきませんが、趣味程度に料理を楽しんでいます。転職して今までよりも夜勤回数が減ったため、なるべくランチにお弁当を持っていけるよう自炊を頑張っています」
「コーヒーが好きなので、壁に小さなコーヒーステーションを作りました。好きなカフェや旅先で豆を買ってきて、自宅で豆を挽いてコーヒーを淹れるのが好きです」
特徴的な間取りでも、暮らしの流れを考え、収納アイテムを活用することで効果的に使われていました。
衣類の数は絞って、暮らしには無理をしない
お部屋に関心を持ち始めてから、自身の暮らしについても変化があったと話す撫子さん。
「コロナ禍で社会人になった私は、仕事の関係で職場と家以外、外に出ない生活になっていました。家での時間が増えていくにあたり、インテリアにも興味を持ち始めたのですが、その当時は物が多くてインテリアを楽しめるような状況ではありませんでした」
「お部屋を楽しむには、物を整理するしかないなと思って断捨離をし始め、特に多かった衣類から徐々に減らしていきました。前の住まいで洋服はクローゼットに入る範囲内、ハンガーの数を決めるなど自分の中でルールを作って、あまりモノが増えすぎないように工夫しています」
今では、約30個ほどのハンガーで管理されているそう。
「何か新しい服欲しいなって思ってるときには、もう着てない服も出てきていることが多いので、必要なものを見極めて持つようにしていますね」
「服をたくさん持ってたときよりも今の方が服が好きになれているなと感じています。たくさん服を持ってた時期は流行りの物とか安く売ってたからみたいな感じで、必要以上に服をいっぱい買ってこだわりがあったかというとそうではありませんでした」
「今は数を絞ってるからこそ、自分が本当に欲しいもの、気に入ったものを買い、大切にするようにしています。だからこそ、ある程度汚れても自分でどうにか汚れ落としたり、ケアしたりしながら使着ているものもあって、そんな暮らしをしていると今の方が服が好きだなって思いますね」
衣類だけでなく、お部屋も単体ではなく、一歩引いて全体を見ることを大切にされています。
「衣類やインテリアだけの話ではないですが、物事を引いてみると違う角度で見えるなということは多いと思います。同じ空間に同じ色や素材、高さのものが固まっているとバランスが悪いので、引きで見てしっくり来るようにコーディネートしていますね」
暮らしの中で、マイルールや見直しの習慣は持ちつつ、同時に縛られすぎないようにも意識していると撫子さんは話します。
「何かに縛られすぎないようには、心がけています。ルーティンや習慣はあえて作らず、何が起きても、どんなことがあっても流れるままに。思うように行かないときや行き詰まった時は、ジャーナリングをして自分の心と向き合って、一つ一つのことをゆっくり進めていきます」
「この部屋は私にとって、自分の身体を癒し心と向き合える大事な空間で、その大切な空間を守り抜くため、できるだけ丁寧に、愛着を持って暮らすことを心掛けています」