isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
土裂けて
今週のおひつじ座は、ここしばらく身ごもっていたものをひそかに孵していくような星回り。
『枯山中つぎつぎ光孵りけり』(宮坂静生)という句のごとし。
こうした突飛なようでいて不自然な感じのしない句というのは、机の前でいくら頭をひねっても生まれてこないでしょう。脳内であれ現実であれ、何かがスパークしてなまなましいビジョンが生まれてくる時というのは、かならずそこで身体的、感覚的な「ずらし」が起きているんです。
あなたもまた、さまざまな人間や出来事と交わったり、浸透しあってきたことの成果が何かしらの形で生まれてきやすいでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
スッと器になっていく
今週のおうし座は、誰かと共にあるとき、いかに意味の外にとどまっていられるかが問われていくような星回り。
かつて哲学者の鷲田清一は、『「聴く」ことの力』(1999)のなかで、患者の話をただ聞くだけで解釈を行わない治療法を例にあげながら、ケアとは何かという問いについて記しています。
特定の「目的」も「必要」も関係ないところで、ただ相手を「享ける」こと。鷲田はそれこそがケアなのではないかと述べている訳ですが、こうしたことがわざわざ論じられなければならないのは、現代社会においてどれだけ「押しつけの利他」が跋扈しており、いかに多くの人がそれにうんざりし、疲弊してしまっているかをよく表しているのではないでしょうか。
あなたもまた、毎日使っている食器が献立内容や盛られる量によって食事をジャッジしないように、みずからもまた「ただの器」となったつもりで過ごしてみるといいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
「われ」から「われわれ」へ
今週のふたご座は、「知の時間」の代わりに「愛の時間」に浸っていこうとするような星回り。
『うずみ火や我がかくれ家も雪の中』(与謝蕪村)という句のごとし。
あれやこれやが全部溶けてしまって無分節の液状化した状態へと心が浸っては溶け込んでいくこと、そしてそれを超えて全体を包みこんでいくことを、私たちは「愛」と呼んでいる。逆に、何かを区別して分別を働かせて何かを「知る」ということは、かえって愛から隔たることでもあるはず。
あなたもまた、おのれの魂に安らかな夜をもたらしていくことがテーマとなっていきそうです。