isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
本当に大切なことを忘れないために
今週のおひつじ座は、ひとり静かに内面との対話を交わしていこうとするような星回り。
明治維新最大の指導者の一人でありながら、意見が合わなくなった明治政府と対立し、最後には西南戦争に敗れて自刃したことで知られる西郷隆盛について、キリスト者であった内村鑑三は1908年に英語で刊行した『代表的日本人』の中でつづっています。
西郷はけっして宗教的な人物ではありませんでしたし、何か未来の出来事を予言した訳でもありません。しかし、少なくとも内村にとっては西郷は大いなるものに開かれた、霊性の高みにある人物であると考えていたことが分かります。
あなたもまた、どこかに引きこもって「静かなる細い声」にそっと耳を澄ませていきたいところです。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
仏様の手のひらの上でころがる
今週のおうし座は、どうせなら桃色の嘘のひとつでもついていこうとするような星回り。
『別れ路や虚実かたみに冬帽子』(石塚友二)という句のごとし。ここで交わされている会話もまた表面的な軽さや突拍子もなさとは裏腹に、長い関係性の歴史や深い心理的な陰翳(いんえい)を孕んでいるのかも知れません。
そして、嘘は人間なしには存在しえないがゆえに、往々にして本当のことよりも嘘の方が人間的真実を反映しているものではないでしょうか。
あなたもまた、ここぞというタイミングで「虚実かたみに」言葉を交わしていきたいところです。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
よく考えるためのすき間を
今週のふたご座は、神聖かつ汚穢な「無縁の世界」の織り出しを改めて試みていこうとするような星回り。
歴史学者の網野善彦は、『無縁・公界・楽』の中で人間社会の動きを「有縁」つまり「縁が結ばれるめでたさ」の面からのみを見ることは不適切であり、「無縁」つまり「いったん結ばれた縁を拒否する強さと明るさ」とともに捉え、かならずその相互作用において見ていかなければならないのだと述べました。
縁のなかにはどうしても切れないものがあり、その縁を切ると一緒に多くの縁が切れてしまうような事態が生じる。そうすると、「原無縁」から無縁と有縁とが分離し、両者の独自の世界を構成するようになるわけです。
あなたもまた、自分なりの仕方ですこしでも風通しのよい世界を展開していくことがテーマとなっていきそうです。