「食べすぎて気持ち悪い…」→嘘みたいにスッキリ！？薬剤師が教える対処法

食べ過ぎて不調を感じたとき、胃腸では何が起きているのでしょうか。
普段、胃は食べ物を消化するためにリズムよく収縮しながら、消化液を分泌し、食べ物を少しずつ腸に送り出しています。腸は胃から運ばれてきた食べ物をさらに消化・吸収し、栄養を全身に運びます。
このそれぞれの働きのバランスが崩れると、消化がうまく行かず、不調を引き起こしてしまうのです。

たくさんの食べ物が一度に胃に入ると、胃腸はいつも以上に働かなければならず、消化が追いつかなくなります。長い時間食べ物が胃の中に滞在することになり「胃もたれ」と呼ばれる状態に。
とくに、揚げ物や濃い味付けの料理は胃に負担をかけてしまいます。

消化不良が起きると胃が重く感じたり、むかむかしたり、場合によっては痛みを感じたりすることもあります。こうした状態が続くと、胃の不調が慢性化する可能性も。暴飲暴食はできるだけ避けるのが理想ですが、そうはいっても、飲み会や外食の機会にはつい食べ過ぎてしまうこともありますよね。

食べ過ぎてしまったら、疲れた胃を休ませるために、以下の方法を試してみましょう。

胃がもたれているときは、まずコップ1杯の白湯を飲んでみましょう。温度は40℃くらいがおすすめです。胃腸を温めて消化をサポートする効果が期待できます。

食べ過ぎたときは、ガムを噛むことも胃もたれ対策のひとつです。唾液がたくさん分泌され、胃に入った唾液が胃酸を中和したり、消化を助けたりする効果が期待できます。

胃がもたれたら、からだの右側を下にして横になるのもおすすめです。これには胃の構造が関係しています。胃で消化した食べ物を十二指腸に送り出すのに最適な姿勢が右側を下にして横になる状態なのです。

疲れた胃を回復させるために、胃腸に優しい食材や、簡単にできる薬膳レシピを紹介します。

冬が旬の食材にも、胃腸を回復させる期待ができるものがあります。

・かぶ　胃腸を温め、消化を助ける
・ブロッコリー　胃酸の分泌を抑えて、胃粘膜の修復を助ける
・生姜　胃を温めて、消化を促す

かぶ … 1個

生姜（すりおろし） … 少量

鶏ガラスープの素 … 小さじ1

水 … 300ml

1. かぶを薄く切り、水と鶏ガラスープの素、生姜を入れて加熱します。
2. かぶが柔らかくなったら、完成です。