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[おとなのソロ部]豪徳寺「Blanc à tokyo」で至福の“パン飲み”を満喫! 焼きたてパンをワインと一緒に味わうひとり時間

忙しく過ぎて行く一日の終わり。ひと息ついて、ワインを片手に焼きたてパンをじっくり味わう幸せに浸りたい。そこにおいしい料理があれば最高! ……そんなパン好きの方に訪れてほしいのが、東京・豪徳寺にワインスタンドとベーカリーの2店舗を構える「Blanc à tokyo(ぶらん あ とうきょう)」です。温かな空気が流れる心地よいワインスタンドで、パン×ナチュラルワイン×フレンチに酔いしれるソロ“パン飲み”を堪能してきました。

7席だけのアットホームな空間。“パン飲み”のためのワインスタンド

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ドア左手のガードレールに付いている小さなテーブルで外飲みも可能

小田急線豪徳寺駅から北へ延びる山下商店街をのんびり歩いて約5分。昔ながらの趣きを残す街並みの中、おしゃれな外観がひときわ目を引く「Blanc à tokyo」のワインスタンドがY字路にたたずんでいます。目と鼻の先にあるベーカリーとともに、埼玉・大宮にある人気ベーカリーとレストラン、パティスリーの姉妹店として、2023年にオープンしました。

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パンのおいしさは言うまでもなく、パン好きの間で話題になっているのは、夜に焼きたてのパンが食べられるということ。フランスで修業を積んだオーナーシェフの「日本にも夕食にパンを楽しむ文化を広めたい」という思いから、ベーカリーは「夜パン」をコンセプトに、夕方~夜の時間帯をメインに営業。“パン飲み”ができるワインスタンドでは、ベーカリーで焼き上げられたばかりのパンを惜しみなく提供しているとあって、わざわざ遠方から訪れる人も。期待に胸が高鳴ります。

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座席はカウンター5席とテーブル1卓の2席のみ。商店街に面した大きな窓から店内の様子が見えるので、ひとりで入店しやすいのもうれしいですね。

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店内は外観と同じ温かみのあるブラウンが基調。肩ひじ張らないカジュアルさと「パリのビストロみたい」と思わせる洗練された雰囲気があり、こぢんまりした空間に心地よい空気が流れています。初めて来たお店なのに、すっかりくつろいだ気分になれました。

パンがいくらでも食べられる! 至福のマリアージュを堪能

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カウンター席に座り、さあ、お待ちかねのパン飲みタイムです。パンのメニューは「パン盛り合わせ」の一択。なんと食べ放題で330円という大盤振る舞いなんです! どんなパンと出合えるのでしょうか。ワクワクが止まりません。

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ワインはフランス産を中心にナチュラルワインを常時7~9種類用意。赤・白からスパークリングまで、パンや料理とのマッチングが楽しめるバリエーションが揃っています。「気軽に通ってもらえるように」と、グラスワインはこれまたうれしいオール950円。

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グラスワインは一律で950円。ロゴ入りのグラスがかわいい

どれにしようか、スタッフさんに相談しながら選ぶのも楽しい時間。おすすめしてもらったブルゴーニュ産の「フレデリック・コサール」の赤をチョイスしました。

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おかわり自由の「パン盛り合わせ」330円。(写真左手前から時計回りに)「北海道美瑛産とうもろこしのコーンパン」、「マルコナアーモンド・オレンジ・カルダモンのカンパーニュ」、「有機胡麻のパン」

こちらが取材時ひと皿目の「パン盛り合わせ」。1回に3種類のパンが提供されます。ハード系のもの、フワフワのもの、フルーツが入ったものなど、味も食感もさまざまなパンが盛り合わせになっていて、何度もおかわりしたくなってしまいます。最初は食事に合わせて、食事が終わったらおつまみになる塩気のあるパンをメインにと、お客さんの食べ具合を見てパンを選んでくれているのだそう。

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まずは幅広い年齢層に人気という「北海道美瑛産とうもろこしのコーンパン」をパクリ。フワフワ生地の小麦の香りとトウモロコシの甘みが口の中に広がって、なるほど、これはみんなが大好きな味。思わず「おいしい!」と声が出ました。

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「有機胡麻のパン」には貴重な国産の有機ゴマが白・黒ミックスでふんだんに練り込まれています。パンの周りにもたっぷりまぶされていて、香り高いゴマの風味を存分に味わうことができます。

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根強い人気を誇る「蝦夷鹿の自家製ハンバーグとアンチョビ」1200円

さらに、パン飲みの幸福度を高めてくれるのが、フレンチベースの小皿料理。ワインはもちろん、パンと一緒に食べることを前提に考えられたメニュー構成になっています。シェフが市場に買い出しに行った際、食材からインスピレーションを得てその日のメニューが決まることもあるのだとか。行くたびに新しい味に出合える楽しみがありますね。今回は、看板メニューの「蝦夷鹿の自家製ハンバーグとアンチョビ」をオーダーしました。

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鹿肉というと固いイメージがあるかもしれませんが、こちらのハンバーグはとてもジューシー。それでいて、しっかりとした肉感が楽しめます。上にのったアンチョビの塩気がいいアクセントに。

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「マルコナアーモンド・オレンジ・カルダモンのカンパーニュ」のパンをソースにつけて食べてみます。ふわっと広がるカルダモンの香りとオレンジの清涼感、コクのあるソースにアーモンドの食感も相まって、たまらないおいしさ! 食材の掛け合わせで楽しませることが好きなシェフのアイデアが光っています。

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ワインをひと口飲んで、パンを頬張り、今度はほかのパンをハンバーグのソースにつけて……。パンを替えるとまた違った味わいが楽しめるので、もう食べる手が止まりません! 幸せを感じて頬が緩みっぱなしになりました。

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スタッフさんが丁寧かつ気さくにパンやワインの説明をしてくれて、この距離感も居心地のよさにつながっていると感じます。ときにパンや料理のおいしさを静かに噛みしめ、ときに店員さんとの会話を楽しみ、ひとり気兼ねなくパン飲みを満喫できました。

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