isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2025年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
困難な不服従を
今週のおひつじ座は、密かに心に決めたことをただ行動で示していこうとするような星回り。
『この池の生々流転蝌蚪(かと)の紐』(高浜虚子)という句のごとし。自然の移り変わりに逆らわずに生きていくということは、消極的で受け身な態度のように見えても、じつはその逆で、相当な意志や覚悟がないとできることではないのです。
作者はここでそれを露骨にひけらかすことはしていませんが、自身の俳句観を「極楽の文学」と称し、「いかに窮乏や病苦にあっても、心を花鳥風月に寄せることで極楽の境に心を置くことができる」ことを常日頃から大切にしていました(『虚子俳話』)。
あなたもまた、SNSなどで声高に何かを言わんとするよりも、ただ淡々と「示す」ことに徹していきたいところです。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
差分を耕す
今週のおうし座は、同じ景色、同じ相手に対する「移動のない旅」を浮き彫りにしていこうとするような星回り。
世界との最初の交わり、あの対象への初々しいまなざしを、私たちはもう二度とは経験できない。なぜなら、そこで生じたビジョン、浮かんできた思いというのは時の経過とともに必ず老いるから。
そう語っていたのは、生涯で5000にものぼる哲学的断章(プロポ)をのこし、「哲学を文学に、文学を哲学に」変えようとしたフランスの哲学者アランでした。
あなたもまた、「同じ対象のうえに戻ってくる」ということにおのずと傾いていきやすいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
レタスが秘密を打ち明けるまで
今週のふたご座は、台所の音をリズミカルに刻んでいくところから調子を整えていくような星回り。
『レタス買へば毎朝レタスわが四月』(小川軽舟)という句のごとし。
毎朝レタスという食材と向きあい、それを起き抜けの台所で繰り返すことで「わが四月」はいきいきと躍動しはじめるのだ、という言葉にならない作者の声が聞こえてくるはず。
あなたもまた、季語の最も季語らしい姿を発見する場としての台所を心身の中心に据えていくべし。