ライフステージが大きく動く30代は、住まいを見直す絶好のタイミング! 都内で暮らす30代女性に、“家を持つ”という選択が暮らしにもたらした変化や、住まいづくりの工夫について伺いました。
この記事でご紹介するのは、36歳のときに中古マンションを購入し、パートナーと二人で暮らすTさん。家の購入&リノベーション費用や、理想の暮らしを形にするためにした工夫まで、2記事にわたってたっぷり教えてもらいました。
ブロックスクエアの床材にこだわりを感じる、ミッドセンチュリーテイストのリビングルーム。周囲の建物が低層のため、ベランダからの景色も広々と開放的。「リノベーション前は凹凸のある壁でしたが、その表面をサンディングして塗装で仕上げました」
目をつけていた物件が売りに。36歳で即決購入したヴィンテージマンション
住み慣れたエリアにあるヴィンテージマンションの売り出しをずっと待っていた、現在パートナーと同棲中のTさん。
もともとは40平米ほどの1LDKで二人暮らしをしていたが、30代半ばに差し掛かった頃、持ち家購入を検討しはじめたそう。
いつか住みたいと長年狙っていた物件に空きが!
「大学進学を機に上京して以来、ずっと同じエリアに住んでいて、前を通るたびに“いつか買いたい”と思っていたヴィンテージマンション。不動産サイトで売りに出たら通知が来るように登録していたのですが、昨年、“そろそろ二人で住める広い家が欲しい”と思っていたタイミングで空き物件の通知が届き、すぐに内見へ。古いけれど内部のデザインが素敵で、それを生かしながらリノベーションしたいと思い、その日中に購入を決めました。周辺の環境についても熟知していたし、近所の方たちがベランダをきれいに保っているのを知っていたので、迷いはなかったですね」(Tさん、以下同)
おしゃれで快適な部屋づくりのためのリノベーションの進め方
建材やパーツを直接確認できるリノベーション会社を選び、コミュニケーションを密に
「行きつけのお店の内装を手がけている設計士にリノベーションを依頼したいと思っていたものの、予算オーバーで断念。複数の見積もりを取る中で出会ったのが、もともと建材屋でリノベーション業を立ち上げたばかりの『toolbox』という会社でした。決め手になったのは、併設されたショールームで床や壁、パーツのサンプルを直接確認できること。写真ではわからない細かい色合いや質感を確認できたのがよかったと思います。また、自分のイメージを的確に伝えるため、設計の打ち合わせには部屋のイメージをまとめた自作のリファレンスシートを持参。物件が近所なのもあって、施工期間中も頻繁に現場を訪れ、イメージと違う部分があればその都度修正をお願いしました。その結果、理想に近い洗練された仕上がりになりとても満足しています!」
水回りへの投資がヴィンテージマンションのリノベーションには不可欠
「老朽化が気になる水回りは設備も含め一新しました。費用はかかりますが、古いマンションで長く暮らすためには仕方のない出費だと思って我慢……。洗面所は、タイルと木材を基調にした、Ace Hotel風のデザインに仕上げました。とても気に入っていますが、一点だけ反省点が。洗面台の鏡部分が手前に突出している構造のため、顔を洗うと手前へ水が跳ねてしまうんです。もう少し深さや奥行きを持たせればよかったと感じています」
ヴィンテージマンションならではの趣ある家づくりのポイント
特徴的なアーチ形状はそのまま残してリノベーション
「内見の際、壁や天井に施された緩やかな曲線のデザイン(アール型)に魅力を感じたことが、この部屋を購入する決め手になりました。リフォームの際も、もともと持っていたやわらかな雰囲気を壊さないよう、そこはあえてそのままに。ベッドルームとリビングを仕切る壁の上部にある、欄干のようなデザインも同様に、当時の趣を残しています」
ダイニングから寝室へ続く入り口はアール型を生かして。「ここだけでなく、洗面所やダイニングからリビングへと続く仕切り部分も、開放感を出すため、あえて扉をつけていません」
波打つ曲線と、玄関に光を取り込む採光窓が美しく印象的。「本当はブロックガラスの採光窓にしたかったのですが、地震のことを考えて断念しました」
和室をモダンにバージョンアップしたゲストルーム
「もともと畳敷きで二間に分かれていた空間の壁を取り払い、畳のリビングとして活用。可動式パネルで仕切れるようにしているため、友人が遊びに来た際はゲストルームとして使っています」
一般的な畳よりメンテナンスが楽で、張替えコストも抑えられる木質繊維の畳をチョイス。モダンな表情なのでソファにもなじむ。窓側はフローリングにすることで費用をカット。
可動式の引き戸。ダイニングの床材と同じくダークブラウンで落ち着いた印象に。