年齢を重ねるとともに、歩く・立つ・階段を上るといった日常の動作が少ししんどいと感じることはありませんか?その原因のひとつが、前もも(大腿四頭筋)の筋力低下です。
前ももの筋肉が弱くなる原因
加齢とともに、太もも前側の筋肉は少しずつ使われにくくなります。特に40代以降は、生活習慣や姿勢の影響で筋肉の働きが低下しやすい時期。「最近、立ち上がるのが重い」「階段がつらい」と感じる方は、以下のような習慣が原因で、前ももの筋力が低下していることが原因かもしれません。
座りっぱなしの生活
長時間座ることで太もも前側の筋肉が使われず、血流も滞りやすくなります。
運動不足による筋力低下
40代以降は筋肉量が自然に減少し、使わない部分から衰えが進みます。
姿勢の崩れ
猫背や骨盤の後傾姿勢が続くと、太もも前側の筋肉がうまく働かず、機能が低下します。
加齢による神経の反応低下
筋肉を動かす神経の伝達が鈍くなることで、反応が遅くなりやすくなります。
前ももを鍛えるメリット
前ももを意識的に使うことで、見た目の引き締めだけでなく、体の「土台」そのものが安定します。歩行や姿勢の支えとなる筋肉を鍛えることは、40代以降の健康維持に欠かせません。
● 膝まわりの安定性が高まり、歩行がラクになる
● 下半身の血流が改善し、冷えやむくみの予防になる
● 姿勢が整い、腰や股関節への負担が軽減される
● 基礎代謝が上がり、太りにくい体づくりにつながる
軽い筋トレやストレッチを生活に取り入れるだけでも、前ももの筋肉はしっかり応えてくれます。無理のない範囲で少しずつ鍛えて、年齢を重ねても軽やかに動ける体を育てていきましょう。
大腿四頭筋を鍛えるチェア筋トレ
<やり方>
1)椅子に浅く座り、座面をつかみ上半身を安定させる。
photo by mai
2)息を吐きながらゆっくりと左脚を前に伸ばし、かかとを押し出す。膝上を引き上げるように。
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3)息を吸って戻し、息を吐きながら右脚を伸ばす。
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4)交互に5回ずつ繰り返す。