確実にダニに効くのはAD-X80一択です
マット無しタイプは、手軽に使用できますが、ダニ対策という点では不十分です。ノズル付近は温風であたたまりますが、隅々まで行き渡らず、ダニがそちらへ逃げてしまいます。
そこで効果的なのが、ダニの逃げ場をなくす「ダニパンチモード」です。
手順としては、マットに敷布団を差し込み、マットを巻きつけて掛け布団を載せます。
この「ダニパンチモード」では、マットを布団に巻き付けることで、端まで均一に温風を送り込みます。また、布団の端をマットで包むことでダニの逃げ場をなくせるので、一網打尽にできるというわけです。
多少手間はかかりますが、ダニ駆除性能と手軽さはトレードオフの関係にあると考えると納得できます。毎日使うのが目的ではなく、確実にダニを駆除したいと考えるなら、この「AD-X80」がベストといえます。
やや手間はかかりますがコスパ最強三菱電機の「AD-X50-W」
三菱電機(MITSUBISHI ELECTRIC)
ふとん乾燥機
AD-X50-W
実勢価格:6323円
サイズ:W27.5×D15.6×H32.9cm
重量:2.8kg
布団乾燥:冬45分/夏75分
続いて2位に入ったのは同じく三菱電機の製品、「AD-X50-W」です。乾燥面は、1位モデルとほぼ大差はありません。
なんといっても価格が安いのが嬉しい本製品。しかも、性能は上位モデルにも劣りません。
▼乾燥性能のテスト結果はこちら
1位に入ったAD-X80-Tの下位モデルにあたります。しかし湿度変化グラフを見比べてみると、湿度の減少推移にほとんど差は見られませんでした。1位と同様に裏面の乾燥は弱く、除湿率は35%。
温度変化もほぼ均一です。
▼あたため性能のテスト結果はこちら
こちらも1位の製品と同様に「足元あたため」の機能のみだったので30分で計測しました。
グラフを見ると、全体がしっかりとあたたまっています。頭側以外の3カ所は約10分で60℃まで上昇し、見事といえる結果に。
こちらのマットは、枕も一緒に乾燥できるポケットもついているので、布団と同時に乾燥させることができます。ほかの製品だと、枕の乾燥は別というものが多いのでとても便利。
マットが小さく端まで届かない…3位は山善の「ZFD-Y500」
山善(YAMAZEN)
ふとん乾燥機
ZFD-Y500
実勢価格:5000円
サイズ:W30.5×D14×24.2cm
重量:2.5kg
乾燥時間:冬60分/夏90分
3位は山善の「ZFD-Y500」。価格帯は2位のAD-X50-Wと同じですが、乾燥速度は低いです。
乾燥マットが比較的小さく、シングルサイズの布団で使用しても端まで届きませんでした。ダブルサイズの布団には対応できなさそうです。価格は魅力的ですが、性能がいまひとつ。気になる乾燥力も見ていきましょう。
▼乾燥性能のテスト結果はこちら
1位や2位の商品と比べて湿度の減少はやや遅め。
一気に乾燥させるマットタイプにしては乾燥速度が遅いという結果が出ました。また、裏面の除湿率も25%と最も低い数値で、ほとんど乾いていませんでした。
マットなので、さすがに温度のムラはありませんでした。
▼あたため性能のテスト結果はこちら
あたため時もマットを使用する本製品。「冬コース(あたため)30分」で測定しました。乾燥モードと同じように表面4カ所の温度がなだらかにあたたまりました。
使用するときは、マットを布団の間に敷いてからホースを差し込みます。スローペースな乾燥力が残念でした。
以上、マット有り布団乾燥機のランキングでした。
3製品に共通していたことは、裏面があまり乾かないということ。裏面まで乾かすなら運転時間を延長したり敷き布団を裏返したりする必要がありそうです。
除湿率の平均はマット無しのほうが高いですが、ダニの駆除を主として使うならマット無しの使用をオススメします。