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ストレスによる食べ過ぎに効く|食欲をコントロールする「食べる瞑想」

ライフスタイル

今起きていることに集中し感情をコントロールできれば、ストレス食いも回避できます。盛り付け、口の中に広がる味、咀嚼するときの喉の動きなどに意識を向ける……。そこで、断食プログラムで定評のある友永淳子先生に、瞑想で食欲をコントロールする方法を伝授していただきました。

ヨガジャーナル日本版編集部

「食べる瞑想」の具体的なステップをご紹介。食事のたびに、実践してみましょう。

1.食べ物に感謝する

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(Photo by PIXTA)

今口に入れようとしている食事が、いかに多くの人の手数や苦労を経てそこにあるかを考え、感謝していただきます。これは、禅寺で食事の前に唱える「五観の偈」の1つの考え方です。またヨガのアシュラムでも、食事の前にマントラを唱えて食べ物に感謝します。いただく物はすべて神様。すべてたたえていただきます。感謝の気持ちを唱えることで気持ちが落ち着き、過食を防げます。

アシュラム
マントラ

2.食べ物をよく見る

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(Photo by PIXTA)

普段、テレビや携帯を見ながら食事をしている人は多いかもしれません。食べ物以外に意識が向いていると、つい食べ過ぎてしまいます。並んだ食べ物をしっかり見て、その食べ物の匂いをかいで、味わって食べましょう。一人で食べるのが寂しければ、聞き流せるイージーリスニングなどをかけて、耳だけはただよわせておき、視覚や嗅覚は食べることだけに集中させるようにしましょう。

3.作法にのっとっていただく

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(Photo by PIXTA)

食器の位置、箸の持ち方、食べ方といった食事の作法を大切にしましょう。形が整うと心も整ってきます。禅寺などで行われている、一口入れたら箸を置くという作法はダイエットに有効です。一旦箸を置くと心が落ち着き、早食いや食べ過ぎが防げます。このとき箸先を自分のほうに向けて置くと、取って持ち直すまでに時間がかかるので、さらにゆっくりと食事をいただくことができます。

4.よく噛んで味わう

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(Photo by PIXTA)

一口入れたら50回ぐらい噛んでみましょう。唾液とまざる味の変化を感じながら、全身で味わいます。よく咀嚼をすると、唾液の中の消化酵素がたくさん出て、消化にいいだけでなく衰えない歯をつくります。咀嚼は脳も刺激します。噛むことで食べた物に意識がいくので、満足感が残ります。逆に、噛まないで食べたときは脳に記憶が残らず、不自然な食欲を引き起こしてしまいます。

5.食べ物のパワーを感じる

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(Photo by PIXTA)

食べ物にはエネルギーがあります。食べるということは、その食べ物の持つエネルギーをいただくことです。例えば一粒の玄米は、蒔けば芽が出て多くの実を作る生命の源です。その命をいただくことで、私たちの命が活かされます。飲み込むときは、食べ物の持つエネルギーを味わいましょう。食べ物が喉を通った途端、自分の血となり肉となり、パワーになっていく感覚を持ちましょう。

6.自分の行動を省みる

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(Photo by PIXTA)

「食事はたんに空腹を満たすためではなく、心身を保つ良薬として正しい目的を持っていただきましょう。また、その食事をいただくに値するほどの正しいふるまいや世の中の人のために役立つような行いを自分がしているかどうか、深く反省していただきましょう」。どちらも「五観の偈」の教えです。自分の行動を省みて、万物のために役に立ちたいという気持ちを持ちましょう。

教えてくれたのは...友永淳子先生
友永ヨーガ学院院長。インド、アメリカでヨーガ指導法を学び、1978年、東京・荻窪に友永ヨーガ学院を開校。信頼と実績の「ヨーガ断食講座」を30年以上にもわたり開講。ヨーガを通して「食」の大切さを教え続けている。

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