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呼吸がぐっと深まる呼吸の新常識?!「吸って吐く」の意識を変えてみよう

呼吸といえば、「吸って。吸った空気を吐いて」だと思っているあなた。その考え方を少し変えるだけで、日々の呼吸が深くなり、呼吸の効果を感じやすくなるかもしれません。

伊藤香奈

呼吸は「吐くことから」が大切

ヨガのレッスンでも大切な呼吸。呼吸を深くしようとする時、大きく吸うことから始めることがありますが、逆の発想をしてみると、楽に呼吸を深くしていくことができます。逆とは、まず体の中にある空気を全部吐ききることです。

このコラムを読んでいる今すぐに体感できるので、読みながらトライしてみましょう。

①いま、あなたは普通に呼吸していると思います。普通の呼吸を続けましょう。
②次に呼吸を吐いたところでいったん呼吸を止めて、さらに吸わずにもう一度吐きます。体の中にある空気を全部吐ききってみましょう。
③そうすると(空気を吸っていないのに)さらに空気を吐くことができることが体感できるでしょう。

通常の呼吸では、呼吸を吐いても体に空気は残っています。その状態で呼吸を深くしようとしても、空気が入るスペースがありません。これでは呼吸を深くしようと思っても上手にできませんよね。呼吸を深くしたいときは、「まずは吐くことから!」を意識してみましょう。

「吐ききる」と自然に入ってくる

さらに上記の③の後に、吸う息に意識を置いてみましょう。ぐっとお腹に力が入るほど体内の空気を全部吐ききると、ぎゅーっと小さくしたクッションがいっきに空気を含んで膨らますように、体内にスンと空気が入ってくる感覚を味わうことができます。吐ききるときに少し前傾になった体が、呼吸を入れるとともにスっと背筋が伸びます。呼吸は、「吐く」を意識すると、必要な分だけ空気が自然と入ってきます。「吐く」を意識することで、「吸う」は意識するのではなく、自然と起こるものなのです。

レッスンのインストラクションも良く聞いてみて!

ヨガのレッスンで、呼吸のインストラクションを注意深く聞いてみると、「まず息を吐いて~」や「まず一回吐ききります」といったように、息を吐くインストラクションを入れた後に息を吸いながら動き出すような誘導になっていることに気が付くでしょう。これも、いったん吐ききることで次の吸う呼吸&動きを起こしやすくしているためです。

深呼吸するときも、ヨガの練習中も、まずは「吐く」。そして、吸うのではなく「自然に入ってくる」という呼吸を意識してみましょう。この意識を変えるだけでも、ヨガ中の呼吸や呼吸法、瞑想中の呼吸なども変わってくるでしょう。

ライター/伊藤香奈
2012年、全米ヨガアライアンス200時間を取得。新規ヨガイベントの立ち上げや新人講師発掘オーディションのプロデュース責任者等を歴任。800人以上のインストラクターと出会い、現在ヨガ雑誌やイベントの第一線で活躍するインストラクターを数多く育成、輩出する。2017年に、セミナー講師、ヨガインストラクター、ヨガワークライフコンサルタント、ヨガインストラクター向けキャリアアドバイスセミナー講師として独立。

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