4Kテレビの良し悪しは画質論になりがちですが、今回は「ネット動画」。これまでは、「スマート」とは名ばかりのテレビのネット機能でしたが、今はなかなか進化してるんです。今回は、そんな各社の「ネット動画機能」にスポットあて、リビングでYouTubeやAmazonプライムなどサブスクのネット動画を快適に見られるブランドを探ります。
西尾 崇彦/Test by 家電批評編集部
【5位】他社との差別化は英断? 視聴&録画に特化した三菱電機
今回、スマート機能目的ではあまりオススメできない評価となったのが三菱電機。
一番ネックになったのは、搭載されているネット動画サービスの少なさです。YouTube・ツタヤTV・アクトビラの3つだけ。
これはさすがに寂しいです。ストアから追加することもできないので、アップデートで新規対応を待つしかありません。一応、YouTubeの起動テストは計測3回全てで5秒台をキープ。速くはありませんが、安定した立ち上がりでした。
しかし、同モデルは4Kチューナー内蔵、HDD内蔵、BDレコーダー搭載などの多機能が特徴です。スマートTV機能については、あえて捨てているのでしょう。
「テレビ視聴メインでネットは切り捨てた珍しいアプローチ」と専門家も捉えており、スマートTV機能を重視するユーザーには向かないモデルと言えます。
三菱電機
LCD-A58RA1000
実勢価格:24万5300円
●サイズ・質量(テレビスタンド含む):W1302×H897×D382・33.2㎏●チューナー/地上デジタル×3、BS・110度CSデジタル×3、BS 4K/110度CS 4K×2
三菱の評価はこちらです
チェック①アプリ:
NetflixもAmazonプライムもなく
コンテンツはたった3つだけ
スマートTVの対応コンテンツはYouTube、TSUTAYA TV、アクトビラの3つだけ。ストアで追加することもできず、拡張性に不満が残ります。専用のホーム画面もなく、対応コンテンツも微妙なラインナップです。
ネットへのリンクはウィンドウが出るだけでした。
チェック②アプリの起動時間:
唯一対応のYouTubeも
そこまで速いわけではありません
「YouTube」ボタンをリモコンに搭載。対応するYouTubeの起動時間は、3回の計測全てで5秒台をキープ。特別に速いわけではないが安定しています。
実際の計測はこちらの通りでした。
【参考】Android TVでアプリは充実音声検索やレコメンドも合格点のシャープ
現在、シャープの4Kテレビはソニーと同じく、アンドロイドTVを採用しています。ネットフリックスやアマゾン・プライムなどの主要な動画配信サービスのほか、ゲームやニュースなど幅広いサービスを利用できます。また、アプリの追加もできるので、対応アプリの数もトップクラス。
そして、AIを利用したココロビジョンというレコメンド機能はシャープのオンリーワン機能。AIと視聴ログで好みの番組をセレクトしてくれるほか、人感センサーによる自動オンや音声検索に対応するなど、スマートTV機能はソニー、パナソニックと遜色ないレベルでした。
なお、他5ブランドと同時期発売のモデルを準備できなかったため、ランキング外の参考値としました。
シャープ
AQUOS 4T-C50AJ1
実勢価格:7万3869円
●サイズ・質量(テレビスタンド含む):W1126×H719×D271mm・約21.5㎏●チューナー/地上デジタル×3、BS・110度CSデジタル×3
シャープの評価はこちらです
チェック①アプリ:
Netflixもプライムも搭載して
ストアによる拡張にも対応!
NetflixやAmazonプライムなどの主要なサービスはカバーしています。