4Kテレビの良し悪しは画質論になりがちですが、今回は「ネット動画」。これまでは、「スマート」とは名ばかりのテレビのネット機能でしたが、今はなかなか進化してるんです。今回は、そんな各社の「ネット動画機能」にスポットあて、リビングでYouTubeやAmazonプライムなどサブスクのネット動画を快適に見られるブランドを探ります。
西尾 崇彦/Test by 家電批評編集部
プライム・ビデオ含め標準で対応。画面内に表示するアプリもカスタマイズ可能。
ストアでアプリを追加可能。グローバルに展開するメーカーらしく海外向けアプリも導入できます。
チェック②アプリの起動時間:
キャッシュが残されるので
どのアプリもスピーディー
とにかく全てのアプリ起動が超高速で5秒切が当たり前。起動も2回目以降はキャッシュが働き、圧巻の1秒台。瞬きしている間に起動します。
実際の計測はこちらの通りでした。
チェック③検索性:
利用頻度の高いネットアプリを
しっかりと押さえてます!
キーワード入力の検索対象がプライム・ビデオ、Netflix、U-NEXTと日本でもユーザーの多いサービスを全網羅。検索の幅の広さは嬉しいですが、日本語の音声検索非対応は残念です。
横断検索は作品を表示してサービスを探すスタイル。複数加入している人にも扱いやすさ抜群。「Netflixやプライム・ビデオ、YouTubeなどをカバーした横断検索機能は最も優秀です」と折原氏。
チェック⑤操作性:
独自インターフェースだけど
慣れれば普通に使えます
Wi-FiでPCと連携したり、USBメモリからファイルを直接再生できたりと、”PCっぽさ”があるのがLGの面白さ。普段はPCを使っている人には有効活用できる機種です。
USBからのプレイヤーも搭載。PC動画を連携させたい人にも便利です。
Wi-FiでPCから画面ミラーリング対応。この手の機能は地味に便利。
※
起動速度の検証はOLED55C7P、他の検証は55UJ6100で行なっています。
【4位】アプリ追加はなしですが観たいネット&録画動画を探せる優秀なレコメンドが東芝最大のキモ!
「みるコレ」など機能はイイけれど、肝心の搭載アプリがちょっと……と評価が別れてしまったのが東芝。
「みるコレ」は、ネットコンテンツと放送番組を横断検索して表示する機能で、映像配信サービスもメニュー上は画面に組み込まれて便利なんですが、人気のアマゾンプライム・ビデオやAbemaTVが抜け落ちているのが非常に残念。
拡張性もなく、あくまで内蔵機能です。個別アプリの起動時間は遅くはないんですが、操作の重さで台無しになっています。
とはいえ、出演者やテーマを「おまかせパック」として録画予約できる「みるコレ」のスタイルは、他社にはないネット融合の検索機能で非常に便利。
YouTubeのコンテンツも探せるので、横断検索性も高いです。ただ動画配信はdTV、ツタヤTVのみの対応で、契約者でないと役に立ちません。リモコンの音声検索も結果この「みるコレ」に繋がっていて、基本は地上波とYouTubeの検索用途に限られます。
面白い機能としては、音声検索に搭載されている「おすすめ」のレコメンデーション。これは視聴履歴から学習して録画番組を自動ピックアップしてくれる機能です。
ネット重視派には合わないんですが、放送と録画重視のスマートTVと考えるとトップモデルです。
東芝
REGZA 55Z720X
実勢価格:16万6318円
※写真は65V型
●サイズ・質量(テレビスタンド含む):W1242×H769×D189mm・19.5㎏●チューナー/地上デジタル×9、BS・110度CSデジタル×3、BS 4K/110度CS 4K×1
放送・動画融合の異色派。対応アプリの少なさは注意が必要ですが、ネット動画より録画番組を「スマート」に視聴できる1台でした。
東芝の評価はこちらです
動画配信サービスアプリの搭載の少なさ、音声検索とネット系機能で評価は奮わないのですが、「みるコレ」などレコメンドは他にはない高評価。東芝同時の「タイムシフトマシン」録画関連をどう見るかが評価の分かれ目です。
チェック①アプリ:
YouTube、Netflix、DAZNなど、主要サービスは揃っていますが、Amazonプライムは基本非対応です。
「基本」としたのは、モデルによってはソフトウエアアップデートでAmazonプライムに対応できるものも過去あったため。購入時の状態は基本的に非搭載です。また、アプリ表示までのアクセスが遅く、シンプルな操作にはちょっと不向きです。
国内14のサービスに対応も、プライムビデオ、AbemaTVの非対応はやはり残念。
ソフトウエアアップデートがないと対応アプリは増えません。標準以外のアプリを追加できるストア機能はナシ。定期的なソフトウェアアップデートに期待します!
チェック②アプリの起動時間:
アプリの起動自体は待たされた感じがなく
ストレスフリー
起動時間もNetflixは5秒台、YouTubeは2秒台をキープと優秀です。2回目以降もキャッシュで高速化はないタイプですが、起動速度は問題ナシ。
実際の計測はこちらの通りでした。
チェック④音声検索:
ソニーやパナソニックに
比べると誤認識が多い印象です
文字入力も音声検索も「みるコレ」で横断検索するタイプ。動画配信はYouTube、dTV、ツタヤTVのみ対応で実用性は今ひとつ。「みるコレ」連動で検索結果を表示します。検索結果は「みるコレ」と連動し、「おまかせパック」から登録できます。
「ハリーポッター」をなかなか認識せず…。マイクの音声検索も対応しますが、作品名の認識精度は低めです。
チェック⑥レコメンド:
ネット&録画番組のまとめパックの
オススメ機能があります
「みるコレ」は一画面にネット動画も録画番組も表示する検索スタイル。「タイムシフトマシン」の全録機能と併用することでYouTubeも放送も探せる合理的な画面という考え方もできます。
好みの動画をまとめて見つけられるパック機能。タレントや話題をピックアップ。配信も放送もカバーするのが◎。
「人気の動画」などでカテゴライズされています。YouTube、放送などを一画面でピックアップ。これは見て分かりやすい!