「働き方改革」の推進で会社員の副業者が増え続けている中、にわかに注目を集めているのが元手0円で始められる「シーグラス拾い副業」です。シーグラスって何?という人も多いかと思いますがこれが気軽に始められる、海に行く機会が多くなるこれからのシーズンにピッタリな副業なんだそう。その真相を取材してきました!
高瀬 央樹/Test by MONOQLO the MONEY
海に落ちているあるモノがネット通販やフリマアプリで大人気
本格的な夏が到来する前だというのに、外は30℃を超える真夏日が続くなど日に日に暑くなってきました。こんな時は海に行って思いっきり泳ぎたくなりますよね~。
その海に行くついでに、お小遣い稼ぎもできたら最高だと思いませんか?
というのもここ数年、海岸で落ちているあるモノがネット通販やフリマアプリで爆発的に話題になっているんです。
そのあるモノとは…「シーグラス」と呼ばれているものなんです。
シーグラスとはどういうもの?ただのガラス片がお宝に変わるワケ
「シーグラス(またはビーチグラス)」とは、端的にいうとガラス瓶が海に捨てられた後、こなごなになり、長い時間を経て砂浜に漂着したものを指します。なかには英字が書かれた、海外から流れ着いたものもあるんです。
[シーグラスができるまで]
①:ガラス瓶が海に捨てられる
ドリンクなどのガラス瓶が、何らかの理由によって海に捨てられます。
②:波で破裂しガラス片になる
海に捨てられたガラス瓶が波に揉まれたり、岩にぶつかると瓶が割れてガラス片になります。
③:砂浜に漂着する
波に長い間揉まれると、ガラス片は角が取れたり着色したりして砂浜に漂着します。
用途も多彩なシーグラスはインテリアや雑貨として購入される
シーグラスは流れ着くまでの期間によって丸みや色の濃さなどが変わってきます。販路は、メルカリなどのフリマアプリや、通販サイトなどがあります。レストランのインテリアやピアス、ネックレスなどのアクセサリー、雑貨として購入され人気となっています。また、この幻想的な見た目からインスタでバズっているのもよく見かけます。
店舗での仕入れなど、元手がかかる副業と違って、海水浴や散歩がてらに砂浜に落ちているシーグラスを拾い、フリマアプリやAmazonに出品するという元手ゼロでお金が稼げるのだから、みなさんもこれはおいしい副業だと飛びつきたくなることでしょう。
プロに聞いたシーグラスの「採取ポイント」
しかし、一見楽勝に思えるシーグラス副業ですが、いくつかのコツを習得しないと稼ぐことは難しいといいます。まず、なんといっても採取するポイント。広大な砂浜を行き当たりばったりで闇雲に探していても効率的ではありません。そこで、シーグラスが落ちている可能性が高いポイントを、シーグラスを使ったハンドメイドジュエリーを販売するサイト「FRITZ MART」を運営する渡辺さわかさんにお聞きしました。
[採取ポイント1:くぼんでいる地形]
砂浜のくぼんでいる地形は波が多く流れ込むため、採取するのに絶好のポイントだそうです。
[採取ポイント2:波打ち際の層]
また、満潮から干潮になる間に波打ち際にできる漂着物の層にもお宝シーグラスが眠っているチャンスが高いそう! そして、この満潮・干潮の時間をチェックするのに便利なのが気象庁のサイトです。
気象庁「潮位表」
ただ拾えばいいだけじゃない!売れるシーグラスの見極めポイント
この写真のように、シーグラスは袋詰めをして販売されますが、海に落ちているシーグラスの全てが商品として売れるワケではありません。とくにテレビなどでシーグラスが特集されるたびに、色や形が到底商品として扱えないような質の低いシーグラス販売業者が湧いてしまうのが渡辺さんの悩み。そういった場合、顧客満足度も低くなります。シーグラス販売は目利きでないとリピートにはつながらないと警鐘を鳴らしています。
購入者を満足させるシーグラス選びの見分け方をしっかりと抑えましょう!
[商品化できるシーグラス]
まずは商品化できるシーグラス。色・形・質感ともに合格点です。
[商品化できないシーグラス]
いっぽうこちらは商品化できないシーグラス。光沢や角があるのはまだ若いシーグラスの証拠です。上記のようなシーグラスは、商品としての使い道がほぼないため商品化がしづらいといいます。
ちなみに漂流年数が長いシーグラスほど色が濃くなります。こう見ると一目瞭然ですね!