高級感が漂うメロンですが、メロンには網模様のものもあればつるっとした表面のものもあります。また果肉の色が緑もあれば赤もあり。そこで今回は種類や栄養などのメロンの基礎知識を管理栄養士が解説します。
高級感が漂うメロンですが、メロンには網模様のものもあればつるっとした表面のものもあります。また果肉の色が緑もあれば赤もあり。そこで今回は種類や栄養などのメロンの基礎知識を管理栄養士が解説します。
甘くておいしいメロン!
実はいろいろな種類があるのです
最近沢山の種類の高級果物を見かけますが、Tの字に弦が付いている網目の模様のメロンの高級感は特別。
マスクメロンのような高級メロンもありますが、最近ではお手頃価格の品種も多く出回っています。どんな種類があるのか、お店に並んでいるポピュラーなメロンをご紹介します。
メロンを分類すると
メロンは大きくはネット系とノーネット系に分けられます。網目のあるタイプがネット系、網目のない表面がつるっとしたタイプがノーネット系です。
更に果肉の色で、緑・白・赤に分けられます。
参照:味の農園(https://www.ajfarm.com/14072/)
メロンの栄養は?
2つの栄養素が特に多い!
メロンの口いっぱいに広がるジューシーな多汁。それは水分が87.9%あるからです。
着目すべきは、メロンに含まれるカリウムの量がとびぬけて多いこと。
また、ネット系、ノーネット系のメロンで栄養的な違いはほとんどないですが、メロンは果肉の色でβ-カロテンの含量が大きく変わります。赤い果肉メロンはβ-カロテンを多く含んでいます。
カリウム
カリウムは、カラダの中でナトリウムが増えすぎないように余分なナトリウムを排泄する調整をしています。ナトリウムをとり過ぎてカリウムが不足した場合、余分な水分が増えてむくみの原因となります。
メロンはカリウムを多く含み、87.9%水分を含んでいるため利尿作用が働き、むくみを予防、改善します。
β-カロテン
β-カロテンは体の中でビタミンAに変わります。ビタミンAは美のビタミンともいわれ、髪の毛や肌の健康、目のうるおいなどを保つ働きがあります。
緑黄色野菜にβ-カロテンが多く含まれていることは、広く知られていることです。厚生労働省では「可食部100gあたりのβ-カロテン含量が600μg以上の野菜が緑黄色野菜」と定義付けています。驚くことに果物の赤い果肉のメロンは、かぶの葉やブロッコリーなどの緑黄色野菜よりも多くのβ-カロテンを含んでいます。
メロンの食べ頃は?
室温で追熟&直前に冷やす
すぐに冷蔵庫に入れず、室温で追熟させましょう。香りが高くなり、底の部分がやわらかくなってきたら食べ頃です。
熟したら、食べる20分くらい前に冷蔵庫で冷やすと、甘さが際立ちよりおいしくなります。
まとめ
ちなみに…
パーティーなどで出てくるオードブルに「生ハムメロン」があります。メロンに生ハムを巻いてピンが刺してある前菜です。
スイカに塩をかけたり、お汁粉に塩をちょっと入れたりすると、より一層甘さを感じる、という経験はありませんか。生ハムメロンも生ハムの塩分が、いい塩梅にメロンの甘さを引き立たせます。
また、栄養的にもメロンのカリウムが生ハムのナトリウムの排出を促し、減塩効果を高めることにつながります。