抱えているネガティブな感情にアプローチして筋肉に働きかけるメソッド、ヨガキネシセラピーで柔軟な体と健やかな心を目指しましょう。今回は、怒りを感じた時に硬くなる部位とそれをほぐすためのアーサナ。イライラしやすい人はこれを機に自分の体を感じて、体から心を変えてみませんか?教えてくれるのは、ヨガインストラクターの谷戸康洋先生。
ヨガジャーナル日本版編集部
怒り・不満を感じると大胸筋胸肋部・三角筋が硬くなる
怒りや不満の感情を抱えていると、大胸筋胸肋部、三角筋といった胸~肩まわりの筋肉がギュッと硬くなり、いつも肩に力が入っている状態に。ここをゆるめることで力みが抜け、リラックスして、心が穏やかさを取り戻します。
アーサナの前後に筋肉の柔軟性をチェック!
大胸筋胸肋部 四つん這いから右腕を右斜め前へ伸ばし、どこまで胸が下がるかでチェック。反対側も。
Photo by Sayaka Ono
三角筋 背中の後ろで両手を組み、肘を伸ばす。どこまで上げられるかでチェック。
Photo by Sayaka Ono
大胸筋胸肋部をほぐすプロセス
チャトランガダンダーサナで大胸筋胸肋部を縮める
肘を直角に曲げ、大胸筋胸肋部を収縮するポーズ。肘が外側に開かないよう、脇をしっかりしめて行いましょう。
HOW TO
プランクポーズから、肘を後ろに引いて、息を吐きながらゆっくり体を下ろしていく。肩が肘の高さになるぐらい体を下げて5呼吸。
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体が硬い人は
肘を曲げて体を下ろせないときは胸の下にブロックをセットし、膝を床につける。
Photo by Sayaka Ono
ウシュトラーサナのアレンジで大胸筋胸肋部を伸ばす
後屈のポーズで胸を大きく開いて、胸まわりの緊張をオフ。腰から反らず、胸から反ることを意識して。
HOW TO
脚を腰幅に開いて膝立ちになり、つま先を立てる。右手を右脚の太腿に添え、左手を左足のかかとにおく。
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お腹~太腿を前に押し出すイメージで胸を開き、右腕を後方に伸ばす。心の中で「私は、すべての世界の幸せを祈っています」と唱えながら10呼吸。反対側も。
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