日差しが強くなり、日傘が手放せない季節となりました。軽量で折りたためるタイプの日傘が人気ですが、ブランドや見た目のおしゃれさで選んでしまう人も多いのでは？「完全遮光」「UV（紫外線）カット率99％」と書かれていても、本当に効果があるとは限りません。そこで、人気ブランドの日傘6製品を徹底比較！選び方と一緒におすすめ順にランキングでご紹介します。
西尾記代子／Test by LDK the Beauty編集部
日焼け止めだけではうっかり焼けを防げない！
出かける前にしっかり日焼け止めを塗ったつもりでも、意外と多いのが「うっかり焼け」。日焼け止めを塗り忘れた部分が焼けてしまうことで、頬・首筋・肩のあたりが特に多いです。
日焼けは肌の炎症を引き起こすだけでなく、肌老化を促進するので万全な対策を行いたいもの。そんな時にぜひ活用したいのが日傘なんです！
日傘の色によって遮光率や遮熱率が違うんです
強い日差しから肌を守ってくれる紫外線対策（UV対策）の定番といえば日傘ですよね。雨の日でも使える晴雨兼用傘や、使わない時はコンパクトに持ち運べて軽量な折りたたみタイプ（傘袋付）など、さまざまな種類があります。
人気ブランドのおしゃれな日傘もいいですが、デザインだけで選ぶと使って後悔することも…。そこで、最初に知っておきたい日傘選びの基本についてご紹介します。
【選び方①】日傘に書かれている遮光率や遮熱率は目安として捉える
日傘のタグなどに書かれている「遮光率」や「遮熱」表記は、あくまで布地だけの性能。UVカット加工されている日傘でも、縫い目からの漏れや照り返しなどは考えられていません。
つまり、その効果は気温や天候によっても変わるということ。
例えば「遮光率99.99%以上」と表記されている日傘でも…。
日差しが強い日に計測してみると、表記通りの遮光率にはなりませんでした。
何の表記もない日傘でも、しっかり遮光や遮熱をしてくれる製品もあるので、あくまで目安として捉えましょう。
【選び方②】地面からの照り返しを防ぎやすいのは内側が黒い日傘
空から降り注ぐ日差しばかり意識しがちですが、実は地面からの照り返しにも注意が必要です。紫外線の照り返しによる日焼けを防ぐには、日傘の内側のカラーがポイント。
内側がシルバーコーティングされた日傘がよくありますが、実はレフ板のように紫外線を集めてしまうので逆効果！ 地面からの照り返しを防ぐには、内側が黒い傘を選びましょう。
試しに内側が黒と白の日傘で比べてみると…
内側が白い日傘は紫外線を20μW通しましたが、黒は完全に吸収しました。もちろん、日傘によって差はありますが、照り返し防止には内側が黒い傘がおすすめです。
【選び方③】使っていて涼しいのは日傘の外側が白いタイプ！
暑い日に使う日傘は、内側が涼しくて快適なものがいいですよね。涼しさで選ぶなら、外側が白い日傘がおすすめ。一方、外側が黒い日傘は、太陽の熱を集めて吸収してしまうため、日傘内に熱気が溜まって蒸されたような暑さになることも。
実際に日傘の外と内側の温度を比べてみると…。
外側が白い日傘の方が、外と比べて1.8℃も低いという結果に。涼しさを求めるなら外側が白い日傘を選びましょう。
日傘は「UVカット率」と「日傘内の温度」で選ぶ
日傘を買うときは、しっかりUV（紫外線）をカットして涼しく快適に使えるものがいいですよね。ただし、先ほど説明したように、日傘に遮熱や遮光の表記があるからと言って、必ずしも表記通りの効果が得られるとは限りません。
そこで今回は、人気ブランドの折りたたみ用日傘6製品を集めて、UVカット効果と遮熱効果で徹底比較してみました！
［ポイント①：UVカット効果］
紫外線に反応して色が変化するラベルを身体に貼り、日差しが強い日に日傘を差して検証しました。UVラベルの色がどれくらい変化したかで、UVカット率を算出。
［ポイント②：遮熱効果］
涼しく使えるかどうかをチェックするため、日傘に温感センサーを取り付け、30分間熱を当て続けました。日傘の内側の温度が低いものほど高評価にしています。
※この検証は生地自体の遮熱差を測るもので、体感温度とは異なります。
それでは、ランキング1位からご紹介します！
遮熱効果1位！暑い日でも快適に使えます
Wpc.
日傘 晴雨兼用
遮光リムスター
カラー：オフホワイト
実勢価格：2155円
▼テスト結果
焼けにくさ：◎
涼しさ：◎
6製品中1位に選ばれたのがWpc.の遮光リムスター。90％近いUVカット率で焼けにくいうえ、傘の内側に熱がこもらず快適です！
［ポイント①：UVカット効果］
傘に深さがあって影ができやすいためか、高いUVカット効果を発揮！
［ポイント②：遮熱効果］
傘の外が46度を超える温度の中、内側は見事28.3度をキープ！熱がこもるのを防いて快適に過ごせます。
