共働き夫婦の子育て事情
子育て中の共働き夫婦が抱える問題点を解説してきましたが、様々な子育ての問題があるようです。実際に共働きしている夫婦の子育て事情をみていきましょう。
夫は妻に任せきり
上記でも解説しましたが、子育ては妻に任せっきりという夫がほとんどのようです。夫の平均帰宅時間は21時頃といわれていますし、子供も21時には就寝するのが一般的です。
子供を迎えに行って寝かすまでの子育ては、ほぼ妻に任せきりとなってしまう実情があります。
夫はたまには早く帰宅する日を意図的に作り、共働きの妻をサポートする日もあると、子育てに対する妻のストレスも少しは軽減してあげることができます。
子供が病気になった時に会社を休むのは妻
子供は熱を出すものですし、集団生活を行う保育園では色々な病気が流行るので、子供はよく病気になります。病気になったら保育園はお休みしなければなりません。
よって、自分も仕事を休まなくてはなりません。この場合、共働きでも妻のほうが会社を休むのが一般的です。風邪といっても1日で回復しない場合もありますし、インフルエンザになると1週間は自宅待機を余儀なくされます。
いくら会社が子育てに理解があるといっても、病気のたびに会社に頭を下げなくてはならない状況に共働きの妻は限界を感じています。
お迎えで残業が出来ず仕事が進まない
保育園や学童保育の預かり時間は決まっていますので、お迎えに行かなければなりません。子育てをしていなかった時は、その日の仕事が終わらなければ残業して終わらすことができましたが、子育て中であれば子供の迎えの時間がありますので、共働きの妻たちは残業することはできません。
病気等で休んでしまったりすると、なかなか仕事が進まずに、平日に仕事をすることに限界を感じ、休日に自宅で仕事をする共働きの妻もいるようです。
育児休業を取得しにくい環境
育児休業を取る共働きの夫も増えてはいるようですが、会社や上司の理解を得られずに男性が育児休業を取得したくてもなかなか無理な環境も背景にあるようです。
子育て中の共働き夫婦をサポートする企業体制がもっと必要になります。
子供の習い事に限界がある
子供が成長していくと手が離れて子育てがどんどん楽になっていくイメージがありますが、保育園のお迎えが終わっても、次は習い事のお迎えも必要になってきます。
子供が自分で通えたり、送迎があるところを探しても限界があるでしょう。共働きだからといって子供に習い事をなにもさせないというのも親としては納得のいかない子育てになります。
子供の習い事に限界を感じて、共働きの働き方を変える妻もいるようです。
子育て中の共働き夫婦の家事分担事情
共働きの夫婦の子育て事情は、妻にほとんどの負担がかかっていることがわかりました。家事の分担事情はどうなっているのでしょうか。
ほとんどが妻まかせ
共働き夫婦で、出産後に育児休暇を取得するのは圧倒的に妻のほうです。妻たちは育児休暇中に子育てだけではなく、家事もこなします。
そしてこの家事分担のまま、妻は仕事復帰し、共働き夫婦となりますが、意識の高い妻ほど、真剣に取り組み、家事は全部自分がやらなきゃと抱え込んでしまいます。
その結果、夫は自分から進んでやるというよりは、むしろ言われたらやるという「指示待ち」の状態になっているのです。
夫が自ら動いてくれないので、妻がやって欲しい時にいちいち指示をしなくてはいけません。そのうちに指示することがしんどいと感じ、全部自分で抱え込んでしまうようになるので、家事の大半は共働き妻の役割となるのです。