和食の基本といえば、“だし”。だしの旨味が料理の味を決めると言ってもいいほど、重要な役割を果たします。ですが、顆粒タイプの和風だしという便利な存在があることもあり、本格的なだしをとらない人も多いので
saitaPULS編集部
鰹だしは、「コーヒーメーカー」があれば簡単にとれる!
一般的には、沸騰したお湯にかつお節を入れ、濾す…という作業をする鰹だしですが、なんとコーヒーメーカーを使えば、手間要らずで簡単にだしがとれるんです!
用意するものは、
コーヒーメーカー、ペーパーフィルター、かつお節(削り節)15g、水 500ml
この分量で、約2カップ分(お味噌汁2〜3杯分)の鰹だしがとれます。
コーヒードリッパーでも同様にできますが、その際はお湯を用意してくださいね。
鰹だしを「コーヒーメーカー」でとる方法
1. ペーパーフィルターをコーヒーメーカーにセットし、かつお節を入れます
※薄削りのかつお節でもOKですが、削り節のほうがフィルターに入れやすく、濃度の高いだしが作れます
2. 水をセットし、あとはコーヒーを入れる要領でスイッチを押すだけで、約10分後には鰹だしのできあがり!
3. だしがらは、フィルターごと廃棄します
この裏ワザを使えば、放っておくだけで簡単に鰹だしがとれます。しかも、最後に濾す必要がなく、すぐに料理に使えるところもポイントが高い!
コーヒー感覚で本格的なだしがとれるなんて、目からウロコの裏ワザです。
抽出したての鰹だしは、香りがよく、旨味が凝縮されています。この旨味を生かして、「味噌汁」と「冷汁」を作ってみました。
抽出した鰹だしで、お味噌汁に!
鰹の風味がふわっと香り、贅沢な味わいを楽しめます。
◼︎材料(2〜3杯分)
鰹だし… 2カップ程度、味噌…大さじ1.5〜2、キャベツ…2枚、玉ねぎ…1/4個、しめじ…1/4袋
◼︎作り方
1. 鍋に鰹だしを入れ、食べやすい大きさに切ったキャベツ、玉ねぎ、石づきを取ってほぐしたしめじを入れます。
2. 具材に火が通ったら、味噌を加えて溶かします。
抽出した鰹だしで、「冷汁」に!
宮崎県の郷土料理「冷汁」も、コーヒーメーカーで抽出した鰹だしなら手軽に作れます。夏バテ気味で食欲がないときにもサラっと食べられる、夏にうれしいレシピです。
◼︎材料(2人分)
鰹だし…2カップ、味噌…大さじ2、ごはん…適量、豆腐…150g、ツナ缶…1缶、きゅうり…1本、大葉…6枚、白すりごま…大さじ2、塩…少々
◼︎作り方
1. ボウルにツナ缶(油ごと)、味噌、白すりごまを入れ、よく混ぜます。
2. 天板にクッキングシートまたはアルミホイルを敷き、1を薄く均等になるようにのばします。オーブントースターで軽く焦げ目がつくまで焼きます。
3. 焼いたツナ味噌をボウルに入れ、鰹だしを入れて溶きます。ラップをし、冷蔵庫で冷やしておきます。
4. きゅうりは薄切りにして塩もみし、大葉は千切りにします。
5. ごはんの上にちぎった豆腐をのせ、3をかけます。きゅうりと大葉をトッピングしてできあがり。
これなら、手間要らずで簡単にできるので、だしがもっと身近な存在になりますね。今から“だし生活”始めてみませんか?
文/グンジ カナ