真っ白に洗い上がった洗濯物、気持ちいい!と思ったら、昨日の食べこぼし汚れが残ってる…。せっかく洗ったのに、なんとも残念な気分になりますよね。洗濯洗剤にまず求めるのは洗浄力だと思いますが、実はそれぞれに得意な汚れ、不得意な汚れがあるんです。今回はそんな「汚れ別」の洗浄力に注目してチェックしてみました。
木村 大介/Test by LDK編集部
洗濯洗剤にも「落とす汚れ」に得意・不得意がありました
一口に洗濯物の汚れといっても実はいろいろ。汗、食べこぼし、どろんこ汚れ… それをまとめて洗濯機で洗いますよね。だから洗濯洗剤は、いろんな汚れを一気にキレイにしてくれる“総合的な洗浄力”が求められます。
でも…実際、洗濯洗剤には“得意な汚れ”と“不得意な汚れ”があるんです。
たとえばある洗剤は「泥汚れには弱い」けれど「カレー汚れには強い」など、汚れの種類によって効果の差が意外と大きいのです。もし小さなお子さんがいる家庭であれば、まんべんなく汚れを落とす洗濯洗剤より、「泥汚れに強い」方が気になることもありますよね。
そこで、今回は「落としたい汚れ別」の洗濯ランキングをご紹介します。
なお、「総合的な洗浄力で選びたい」という方は、以下の洗濯洗剤の総合ランキングをご覧ください。
食べこぼし、部活着、えりの黒ずみ得意な洗濯洗剤を選ぶポイントは?
洗濯洗剤選びに大切なポイントとして、まず普段の洗濯物の中で「とくに多い汚れ」がないかを確認しましょう。
家庭でよくある困った汚には、主に次が挙げられます。
・えりの黒ずみ
・泥汚れ
・汗ジミや黄ばみ
・口紅汚れ
・食べこぼし
たとえば小さな子どもがいる家庭であれば、カレーなどの食べこぼし汚れが気になりますよね。野球やサッカーなどの部活着やユニフォームがあれば泥汚れや汗ジミ、仕事でワイシャツを多く着用しているならえりの黒ずみ…。
洗うものに偏りがあればあるほど、「その汚れに得意な洗濯洗剤」を選ぶのがおすすめです。今回は、それぞれの汚れに応じて、汚れのサンプルを作りました。
・えりの黒ずみ→人工汚染布
・泥→赤土
・汗ジミや黄ばみ→たまご汚れ(タンパク質)
・口紅→口紅汚れ
・食べこぼし→カレー、しょうゆ
汗や黄ばみはタンパク質汚れなので、今回のテストではたまごを焼き付けてサンプルを作成しています。
これらの家庭でよくある困った6種の汚れ別に、効果の高い洗剤と低い洗剤をランキングしました。これがわかれば、いつもの洗濯洗剤で落ちない汚れも、別の洗濯洗剤をプラスして解決。お洗濯がパワーアップします。
総合ランキングでは1位だった粉アタックも、泥汚れでは液体アリエールのほうが上回るなど、おもしろい結果になりましたよ。
それでは、洗濯洗剤の「汚れ別」洗浄力ランキングをご覧ください!
※価格はスーパーやドラッグストアでの購入時価格となります。リンク先の価格とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
落ちにくい汚れの最難関…「えりの黒ずみ編」
ふつうに洗うだけでは落ちないえりの黒ずみ。だんだん汚れがたまってしまいますよね。
でも、1位と最下位ではこんなにハッキリ白さに違いが出ました。
▼エリの黒ずみ編 1位
花王
アタック高活性バイオEX
実勢価格:305円(1回あたり6.2円)
容量:1000g
えりの黒ずみ汚れでは大半の洗剤が洗浄率50%以下のなか、約70%落とした超優等生の「アタック 高活性バイオEX」。もみ洗いナシで黒ずみがほぼ真っ白になりました!
▼えりの黒ずみ編 最下位
イオントップバリュ
トップバリュ
消臭スーパークリーン
グリーンフローラルの香り
実勢価格:213円(1回あたり5.7円)
容量:900g
えりの黒ずみで最下位は「消臭スーパークリーン」。洗濯前よりやや薄くなった程度しか落ちず、黒ずみが繊維にこびりついています。黒ずみを発見したシャツの場合、会社に着ていく前にチェックした方が良さそうです。
えりの黒ずみ汚れのトップ群とワースト群です。上位はすべて粉タイプが占めました!
ユニフォームに靴下…なかなか手ごわい「泥汚れ編」
子どもの外遊びや部活での泥汚れ。毎回悩まされてる方も多いのではないでしょうか…。
しかしこのとおり! ガンコな泥汚れにはアリエールが効きました。