生真面目な人に共通する特徴とは? 良い意味でも悪い意味でも使われるこの言葉。融通の利かない性格を直したいと思ったときに役立つ思考術とは? 心理カウンセラーの小日向るり子さんが生真面目すぎる性格との向き合い方を解説します。
小日向るり子
「あなたって生真面目だよね」と言われたらどのような気持ちがしますか?
真面目とは違うの? 真面目が過ぎて堅物、変人だと思われているの? などと不安になる方も多いのではないでしょうか。
今回は「生真面目な性格」と「真面目な性格」にはどのような違いがあるのか、またもし直したいと思っているのであればどうしたらよいか、さまざまな角度から「生真面目な性格」を分析してみたいと思います。
「生真面目」の意味とは?
真面目は「嘘や冗談がないこと」「真剣であること」「誠実であること」という意味ですが、生真面目の意味は大きく2つあります。
ひとつは「非常に真面目である人、あるいはそうした思考」という真面目の最大級的な意味ですが、もうひとつは「融通がきかない、冗談が通じない人、そうした様子」という意味。
一般的に「生真面目な人」というと、後者の「融通が利かない人」という性格を指す場合が多いでしょう。
生真面目な人に共通する特徴
では、周囲から「生真面目」と思われるタイプには、どのような共通点があるのでしょうか。
(1)頑固
自分の中にあるこだわりが強く、それを曲げることに不快感を覚えて極端に嫌います。
その頑固さがひとりの空間と時間で完結するものであれば問題はないのですが、会社や組織など複数の人が関わる場面で発揮されてしまうと、まわりの人から「もう少し柔軟に動いてくれないとこちらが進めづらい」といった不満が出てしまいます。
(2)忍耐強い
とにかくドがつくほどの真面目なので、一度決めたことはどんなに困難でもやり抜くという気概がある人も多いです。
本人にとっては一度決めたことはやり遂げるという意志のもと、愚直に突き進んでいるだけですが、普通の人であれば挫折することも多いため「忍耐強い人」という印象を与えます。
(3)規則正しい
応用が利かない性格のため、必然的に生活は規則正しくなります。
例えば夜どんなに遅い帰宅になっても朝のルーティン(早起きしてストレッチをしてからご飯を食べる等)は欠かさないといった感じです。
このように、自分でも気づかないうちにマイルールに縛られて心が疲弊していることもあります。
(4)自分にも他人にも厳しい
(2)や(3)で挙げた通り自分にも厳しいのですが、同様の価値観や精神的な持久力を他人にも要求する傾向にあります。
そのため、悪い意味での解釈で「あの人は生真面目だから……」といった使われ方をすることがあるのでしょう。
(5)アクシデントに対応できない
突発的な事象に対応することが苦手です。
したがって、マニュアル化された業務を遂行する仕事では高い評価を得ることが多いのに、顧客対応やクレーム対応など予測がつきにくくマニュアル化できない仕事では評価が低くなることもあるようです。