(3)意見を何パターンか想定する
「これ!」というひとつの意見や方法だけではなく、いろいろな状況を想定して、何パターンか案を考える癖をつけてみましょう。
いくつかの案を考えるようにすると、自分にとってゆずりたくない本当に大切なものと、そこまでこだわらなくていいものに分けて考えられるようになります。そして、融通が利きやすくなります。
(4)いろいろな立場を経験する
たとえば部下の立場にいるときと上司の立場になったとき、子どもの立場のときと親の立場のときなど、私たちは自分が置かれたポジションによって、見える景色がまったく変わってくるものです。
いろいろな立場を経験したり、自分とポジションの違う人と話したりする機会を持つことで視野が広がり、相手に対する想像力が養われます。
(5)自分の影響力に気づく
自我の強い人は、意志が強くブレないので集団の中にいても目立ちます。
物怖じせずに堂々としているのもあって、まわりの人に対する影響力はかなりあります。自分では普通だと思うかもしれませんが、思っている以上に自分の振る舞いには影響力があるということを再認識してみるといいですね。
後輩やお世話になった人たちなどに、「自分のどんな姿を見せていきたいか?」を意識してみると、自我の強さが良い方向で発揮されるようになります。
想像力で「自我の強さ」をリーダーシップに活かそう
自我が強い人は、自分の意志や信念を大切にして主体的に人生を生きています。
ただし、まわりに対して自分の意見を主張しすぎてしまうと、反発を受けたり関係性がうまくいかなくなったりしてしまうことも。
そこで、他人の置かれた立場や状況に興味を持ち、いろいろな価値観や見方があることを知っていきましょう。他人に対する想像力を身につけていければ、自我の強さがいつしかリーダーシップに変わるなど、良い方向で発揮されるようになるはずです。
(高見綾)
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