上司から仕事と関係のないことや非のないことで怒られたり、指示通りにやっているのに途中でちがうことを言われたりするなど、理不尽な仕打ちを受けることはありませんか? この記事では、そんな上司に振り回されてストレスをためないため、理不尽な上司との上手な付き合い方や対処法について、心理カウンセラーの小日向るり子さんに解説してもらいました。
小日向るり子
言うことが気分によって変わる、えこひいきをする、仕事の手柄を独り占めする、仕事のミスを部下に責任転嫁する……、あなたのまわりにこんな理不尽な上司はいませんか?
「会社を辞めたい!」と思った経験は誰にでもあると思いますが、それが難易度の高い業務に向き合ったときであればがんばって成長につなげようと思えるものの、理不尽な上司が原因である場合は精神が疲弊して虚しくなっていくだけですよね。
今回はこんな理不尽な上司に対抗するためのコツをお伝えしていきたいと思います。
理不尽な上司に振り回されないための心得
それではまず、理不尽な上司に振り回されないための心得3カ条をあげていきます。
(1)変えられるのは、上司ではなく自分だと認識する
人が変われるときというのは、「自らが変わりたいと願い、変わるために努力する」こと以外にありません。
組織で上の立場の人間はただでさえ奢りがありますので、上司が自ら変わろうと努力するタイミングを待つことは確率が低い他力本願です。
そもそも人間の自我は18歳くらいまでに形成されますので、成人した人間の人格や基本的な性質を変えようとすることは非常に難しいことなのです。
したがって、まず『自分が変わるのだ』という決意を固めてください。
(2)将来を見据える
これは仕事としての目標というよりも、人生における目標のことを差します。
「自分はどう生きていくのか」という自分の中の理念を定めるということです。
自分の会社を作りたい、貯金が○円たまったら移住したいといった明確な目標でもよいですし、結婚してもひとりで生きていける経済力は持っておきたいといった生き方でも構いません。
自分の中に軸があると、上司の存在は人生の通過点にすぎないことに気づき、上司の言動に心が振り回されなくなります。
(3)相手もひとりの人間であることを理解する
日常でイライラしたことがあると言いやすい人にあたってしまったり、矛盾した行動をとってしまったりといったことは誰にでもありますよね。
上司も同じひとりの人間です。
組織上、上の立場にいるからといって道徳的に完璧であるということではないのだと理解しましょう。
また「相手もただの人間だ」と心得ておくと、上の立場の人であろうと言うべきことは進言する強さも自分の中に生まれます。
理不尽な上司に責められたときの対処法
では、ここからは具体的に理不尽な上司に責められたときの対処法をあげていきたいと思います。
(1)記録に残す
最近は録音をとるというケースも増えましたが、そこまでしなくてもメモなどで上司の言動を記録に残しておくことは大切です。
特に言うことがコロコロ変わるような上司の場合は、「○日までに企画書の提出ですね」などと声でも確認しながらメモを取ったり、指示のあとで相互確認した内容をメールで送信したりすることも、相手にプレッシャーを与えることができるので有効です。