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ジョギングも効果なし!?ハイヒールを履きつづけるとアキレス腱は硬くなる!

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

階段の上り下りで足やヒザが痛い。巻爪やタコが痛む。冷え、むくみに悩んでいる……。その症状、歳のせいだからと、あきらめていませんか?足は「若返らせる」ことができます。

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ここでは、足の専門医・菊池 守さん著書『足の専門医が教える100歳までスタスタ歩ける足のつくり方』(出版社:アスコム)の中から一部を抜粋・編集してご紹介します。

ハイヒールを履きつづけるとアキレス腱は硬くなる!

足首は加齢や運動不足などで、どんどん柔軟性が失われてしまいます。
その大きな理由として挙げられるのが、アキレス腱です。

足を構成する部位のなかでも、アキレス腱は非常に重要な役割を担っています。
アキレス腱は人体のなかでもっとも大きな腱であり、筋肉が生み出す力をかかとに伝え、歩くことはもちろん、走ったり跳んだりするために欠かせないもの。

ところがこのアキレス腱、ほうっておくとどんどん硬くなってしまうのです。
アキレス腱が硬くなると、足にうまく力が伝わらず、歩きにくくなったり、転倒しやすくなったり、さまざまな弊害が生じます。

そこで、アキレス腱の柔軟性を保つためには、ふくらはぎとアキレス腱の体操が一番効果的な対策となります。誰しも子どものころに、アキレス腱をのばす運動を習ったでしょう。

しかし、正しいフォームで行わなければ効果は半減してしまいます。ストレッチを毎日の習慣にすることで、アキレス腱の柔軟性はいくつになっても取り戻すことができます。

たまに「自分はジョギングが趣味だから大丈夫」と言う人がいますが、これは実は大きな誤解です。

運動をするだけでは、筋肉を鍛えることはできても、アキレス腱をやわらかくすることはできません。

また女性の場合、ハイヒールはアキレス腱にとっても大敵です。
ハイヒールを履いた状態で起こる足の傾斜は、アキレス腱をのばすストレッチと真逆の姿勢。そのため、ずっとハイヒールを履きつづけていると、アキレス腱はのびにくくなってしまうのです。

もし、久しぶりにフラットシューズを履いたときに歩きにくさを感じるようなら、その兆候が始まっていると考えていいでしょう。アキレス腱が硬くなってしまうと、その機能を十分に果たさなくなり、運動機能を阻害するばかりか、足がむくみやすくなったり、扁平足の症状が悪化したり、多くのトラブルを招くことになります。

ただし、いくらハイヒールが足に悪いといっても、生活から完全に排除するのはなかなかむずかしいでしょう。

だからこそ、日頃から足のケアを怠らないことが重要。ハイヒールで歩きまわった日は、その日のうちにアキレス腱の疲労を癒やしてあげるべきなのです。

悪化した場合は手術も!外反母趾のリスク

では、足寿命が進むと、どのような症状が現れるのでしょうか。
その代表的な例が、外反母趾です。

外反母趾は女性にかぎらず、男性にも見られる症状です。足の親指が外側へ向かって「く」の字に曲がり、変形するこの症状は、アーチの低下に加えて、ヒールの高い靴や先端の細い革靴を履きつづけることも原因になります。

初期にはさほどの痛みがないため、気づかないうちに症状が進行しているケースが多いですが、一度変形すると元に戻りにくいので注意が必要です。

外反母趾の状態になると、足のアーチはさらに大きく乱れ、歩くときに親指の付け根でうまく地面を蹴ることができなくなります。

そうなると運動効率が落ちるばかりか、足の各部位に余計な負担がかかり、やがて炎症を起こしてしまいます。
正しいフォームで歩けなくなれば、外反母趾の症状はさらに進行し、重度の場合は手術が必要になることもあるのです。

そんな結果を招かないためにも、日頃から予防に努めることが何より重要です。自分の足にあった靴を選ぶことはもちろん、すでに軽度の初期症状が見られる場合は、サポーターやテープ、インソールなどを使って矯正するのも大切なことです。

本書でおすすめする体操は、外反母趾対策にも有効です。取り返しのつかない状態に陥る前に、毎日のケアを習慣づけましょう。

足の専門医が教える 100歳までスタスタ歩ける足のつくりかた [ 菊池守 ]
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