内側ケアにも外側ケアにも欠かせないアンチエイジングの7大成分を厳選。コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン、セラミド、レチノール、ビタミンC、アミノ酸による老化予防、食事法、スキンケア法などを伝授します。
老化の「3大原因」とは?
「最近なんだか肌の調子が悪い」と思ったら老化が始まっているのかも……
シミ・シワが増える、ボディラインが崩れ始める、パワーが落ちる……などは、見逃してはならない老化のサイン。
いつまでも若く元気でいたいのに、外側からも内側からも襲ってくる老化は、なぜ起こるのでしょうか?その原因についてまとめました。
老化の3大原因は、主に以下のようなものがあげられます。
1.若さを保つためのホルモンや成分を生み出す力が衰える
2.呼吸で酸素を体の中に取り入れることでサビが生じる
3.タバコ、紫外線、化学物質、ウイルス、細菌、ストレスなどで体が傷つけられる
アンチエイジング、老化を予防するためには、この3つの原因を解決するように若さを保つ成分をたっぷり補給して、体が酸化してサビを起こさないように心がけ、有害物質やストレスからあなたの体を守ることが必要になります。
守りのガードを固めるためには、アンチエイジングのために必要な成分を、いろいろな形で体の中に取り入れること。
そこでアンチエイジングのスタートに欠かせない、若さをキープする成分について紹介しましょう。
アンチエイジングの成分1:コラーゲンとは?
コラーゲンは若さを保つカギになる成分
コラーゲンは、体のしなやかさ、柔軟性、弾力性、伸縮性などを保つタンパク質です。
コラーゲンと聞くと美肌成分と思う人も多いはず。しかしコラーゲンは、骨や関節、血管、髪、歯ぐき、爪などにもあり、体全体のタンパク質の約30%を占めています。特に肌では真皮層で無数の網目状の層を作り、ハリや弾力性、しなやかさを保つ、「肌の土台」と言える存在です。
コラーゲンは動物の皮や軟骨、魚のうろこや皮、骨の周辺にあります。鶏の手羽先、軟骨、豚足、ふかひれなどがコラーゲンを多く含む食品として有名です。
私たちにとって大切なコラーゲンも、30歳を過ぎた頃から体内で生み出す力が落ち、コラーゲン量はどんどん減少します。これによって、肌の衰えや血管の弾力性などが失われ、老化が進んでしまうのです。
コラーゲンの種類と摂取法
原料からコラーゲン成分を取り出したのが次のようなコラーゲンです。
・鶏由来コラーゲン……鶏の軟骨からコラーゲンを抽出したもの
・ブタ由来コラーゲン……ブタの皮から抽出したもの
・魚由来コラーゲン……魚のうろこから抽出したもの
・マリンコラーゲン……マグロやカツオなどの魚の皮から抽出したもの
それぞれの原料によってニオイや味などが異なりますが、ガイドがオススメするのは、魚由来の低分子コラーゲンとビタミンC入りの美容ドリンク。
分子の大きいコラーゲンを小さく加工しているので、腸で吸収しやすく、コラーゲンの合成に必要なビタミンCを一緒にとることで、さらにアンチエイジング効果がアップします。液体のドリンクなら水に溶かす手間もなく、飲みやすくフルーツ味などに加工されているので、ビギナーにもオススメです。
スキンケアにもコラーゲンが含まれているものがありますが、浸透力よりも肌の乾燥を守ったり、バリア機能を高める、肌の表面の弾力や滑らかさを取り戻す効果が高いと、ガイドは感じています。
アンチエイジングの成分2:ヒアルロン酸とは?
ヒアルロン酸は赤ちゃんのときはたっぷりあるけれど、年齢とともに失われる
ヒアルロン酸は体の水分保持に欠かせない成分。そのスポンジのような保水力はバツグンで、1g(小さじ1杯)に6リットルもの水分を含む能力があります。加齢とともに体内のヒアルロン酸の量が減少し、40歳くらいになると赤ちゃんの時の20分の1程度に減ってしまいます。皮膚だけでなく、関節、目、血管、心臓など体のいろいろな部分に存在し、ゼリーのようにドロドロした状態で水分を保つヒアルロン酸。関節液として関節に余分な衝撃を与えないようクッションとして働いたり、血管の柔軟性を保ったり、ドライアイや目の疲れを予防します。また傷の修復などでも活躍します。
ヒアルロン酸は肌の真皮層にあり、肌の土台になるコラーゲン繊維に水分とうるおいを与える大切な役割を担っています。また、肌の表面や髪を乾燥から守る働きもしています。
ヒアルロン酸の種類と摂取法
ヒアルロン酸は熱に弱く、脊椎動物しか持っていない成分。鶏のトサカに多く含まれていることが知られていますが、卵の殻の内側に付着している卵殻膜からもヒアルロン酸が抽出できます。
ほかにも乳酸菌や微生物、菌を使ってバイオ製法で生成したヒアルロン酸があります。
ガイドがオススメするのは、ヒトのヒアルロン酸に近くて定着も比較的いい、鶏や卵の殻から摂った天然由来のヒアルロン酸です。ヒアルロン酸は体に取り入れてもすぐに排出されてしまうので、一度にたくさん摂るよりも、食事の度に少しずつサプリメントで摂ったり、化粧水、フェイスマスク、保湿ミストなどでこまめに補給して肌の乾燥を防ぐほうが効果的だと思います。
アンチエイジングの成分3:エラスチンとは?
たるみ知らずのハリ肌にはエラスチンが必要
エラスチンは、肌の真皮層で肌の土台となるコラーゲン繊維にコイルのように絡み付き、コラーゲン同士を固定して支える頑丈なゴムのような役割を担っています。
肌以外にも、靭帯、軟骨、子宮、肺などでエラスチンが臓器の伸縮性を保つように活躍しています。
エラスチンは年齢とともに自分の体でつくりだす力が衰え、30歳を過ぎた頃から不足しがちになるため、肌のたるみやシワなどの原因になります。