(3)完璧に仕上げる
前述したように、考えすぎる性格にはネガティブな側面もありますが、逆から見ると「仕事を完璧に仕上げる」という長所でもあります。
深くじっくり考えて納得のいく仕事をしますので、物を作り上げたり新しいものを生み出すことが好きな人は仕事を高く評価されることも多いです。
考えすぎる人の原因と心理
考えすぎる人はどうして、考えすぎてしまうのでしょうか。続いては考えすぎる人が考えすぎてしまう原因と心理に迫ってみたいと思います。
悲観主義者(ペシミスト)
悲観主義者とは、物事を悲観的に考える性質の人のこと。対義語として楽観主義者(オプティミスト)がありますが、概して悲観主義者は物事を突き詰めて考え、楽観主義者は思いついたら即行動、といった刹那思考です。
完璧主義
すべてを完璧に仕上げないと精神的に落ち着かないのが完璧主義者の思考の特徴です。それは物事を多面的に捉えられるという長所もあるのですが、多面性をひとつひとつ検証するため、その結果考えすぎで思考がループしてしまうことがあります。
予期不安が強い
予期不安とは未来に対する不安のこと。予期不安が強いと行動する前に心が不安だらけになり、結局行動できません。
安易な言動で大きな失敗をした過去がある
過去に安易に考えたり深く考えなかったために大きな失敗をした過去があると、それが心の傷(トラウマ)となり、極端な慎重派になってしまうことがあります。
締め付け気味に育てられた
幼少期、お菓子が好きでスーパーに入ったとたんお菓子コーナーに走った経験はありませんか? 子供は好奇心が旺盛なのです。
しかし、幼少期にそうした好奇心を禁止されることが多い環境で育つと「行動する前に考える」という癖がつき、これが繊細な気質と絡まった場合に考えすぎる人格が形成されます。
考えすぎる性格を改善する方法
考えすぎる性格は悪い側面ばかりではないことがおわかりいただけたと思います。でも、もう少し楽観的に考えられたらいいのに、と思っている方もいますよね。
ここからは考えすぎる性格を改善するためのいくつかのヒントをお伝えしたいと思います。
(1)まず手を動かす
頭の中だけで考えず、まず手を動かすことを意識してください。
例えば仕事であれば、メモ帳に書き出してみる、恋愛であれば今不安に思っていることを紙に書いてみる、などです。
身体を動かすと血行がよくなりますので結果思考も冴えてきます。