【Step2】高く評価されている人をチェックする
次に、その上司が評価している人を見てみましょう。そして、自分と比べてどんなところが優れているのかを冷静に考えてみましょう。これは「今後の対策」を練るための比較ですから、客観的な事実、たとえば「仕事に取りかかる前に、不明点は上司にしっかり確認する」などをチェックしてください。
「私と違って、ミスをしない」というのは客観ではなく、主観です。
【Step3】先輩に相談する
さて、自分との違いに気づいたら、今度はその先輩に「仕事のやり方でわからないことがあるので、相談にのってほしい」と言ってみましょう。
先輩に断られたらどうしようと思うかもしれませんが、仕事のことで頼られて嬉しくない先輩はいませんし、今できるように見える先輩も不慣れだった時期や乗り越えてきた壁は必ずありますから、きっと時間を作ってくれるはず。
仕事帰りにお茶をするなど、先輩が時間を作ってくれることになったら、先輩に聞きたいことを一覧表にしてまとめておきましょう。聞き忘れを防ぐためです。
そして、先輩に質問に答えてもらったら、必ず翌日にお礼を言い、さらに必ず先輩に教わった方法で仕事をしてみて、その結果を報告しましょう。先輩に質問するというのは後輩として当然の権利ですが、「聞くだけ聞いてやらない」というのは、失礼です。
先輩のメソッドというのは、「うまくできている人の方法」ですから、あなたが頭を使うより、そっくり拝借したほうが効率がいいのです。そのうえで、自分のやりやすいように変えるのはOKです。
頑張れる自分になる方法
何度か書いているように、社会人になったら「ひたすら時間をかける」という努力はやめましょう。
その代わり、「他人に頼る」術を身に着けてください。他人を利用するようなやり方は嫌だと思う人もいるかもしれませんが、頼ることはみんなのメリットになりえます。
上司は部下を一人前に育成するのが仕事ですから、みなさんが仕事熱心なのは大歓迎です。先輩にしても、後輩ができるようになってくれれば、自分がラクできるというメリットがあります。
セクハラやパワハラがいけないという風潮が定着してきた影響で、若い人に声をかけることを恐れてしまう年配者が増えています。そんな中、みなさんから声をかければ、先輩や上司側も一気にやりやすくなるでしょう。
プラスして、人情として、自分と積極的にコミュニケーションしようとする人と、常にそっけない人のどちらを「助けてあげたい」「引き立ててあげたい」と思うかは、言うまでもありませんね。コミュニケーションは投資かつ保険だと思ってください。
目標をきっちり設定したうえで、味方を作る、他人を頼ることを頑張るリストに加えてみてください。
(仁科友里)
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