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突然「どうでもよくなる心理」の正体

急にすべてがどうでもよくなってしまう心理とは? 「何もかも投げ出したい」というあなたへ、催眠心理療法士の浅田悠介さんが無気力状態の脱却法をお伝えします。

突然ですが、

「ああああもうどうでもいいわ!!!!」

ってなることありません?

このストレスフルな現代において、仕事や、人間関係や、趣味や、プライベートにおいて、とにかくひとりの肩にいろんなものがのしかかってきますよね。

ひとつひとつの出来事は些細なことかもしれません。それが積み重なると何もかもどうでもよくなる瞬間があらわれます。マグマが噴火するみたいに。

今回は、そんな「どうでもよくなる心理」を解説します。

私も執筆作業を投げ出して、スタバに行ってダークモカチップフラペチーノを飲んでひたすらボケッとしたい衝動を抑えて解説しますので、どうか最後まで付き合ってください。

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突然「どうでもよくなる心理」とは?

まず、私たちは、どんなときに「どうでもよくなる」のでしょう?

例をあげると、仕事が大量発生したときや、急なトラブルに巻きまれたとき、シンプルに体調が悪いとき、上手くいかなかったとき、気分が落ちこんでいるとき──失恋した直後だってあるでしょう。

これらの共通点は「キャパオーバー」なのです。

精神的にか、体力的にか、あるいは両方か。

ああ、もう無理だ、自分の処理の限界を越えていると感じたときに「どうでもよくなる」のですね。逃げたくなるのです。

どうでもいいと投げ出したくなる原因

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原因としては、

・軽いパニック状態
・本能が逃げろと言っている

二種類がありえます。

前者は一度に多くの作業をパソコンにさせて、画面が真っ白になるようなものです。限界を迎えたというわけです。

後者は、生存本能が関係しています。

生物界では、そんな負荷のかかる状況にいるほうが危ないからです。命にも関わります。そんな状況では、さっさともっとしんどくない場所に逃げるほうが正しいですよね。

ただ、私たちは人間です。サバンナを駆けるシマウマではありません。さまざまなしがらみによって、逃げたくても逃げられないという悲しい生物なのです。

どうでもいいってダメなこと?

そもそも「どうでもいい」という状態になるのは良いことなのでしょうか。悪いことなのでしょうか。

どうでもいいは当たり前の感情

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ズバリ、悪いことではありません。

むしろ当たり前の反応です。キャパオーバーするような状態になれば、誰だってそうなります。しんどいものはしんどいのです。

ただし「投げ出す癖」は好ましくない

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ただ「投げ出す癖」をつけるのは良くないことだと思います。

繰り返しますが、ここはサバンナではないからです。

つまりは、ある程度、まわりに与えられた作業を──それなりにしんどくても──こなさなくては生きられないのが人間社会なのです。

もちろん“ある程度”というのがポイントです。休みなしのブラック企業で深夜まで働かされるといった不当な状況は除きます。

上の疑問をまとめると「どうでもいいという状態は悪いことではない。けれど実際に作業を投げ出すと生きられなくなる」ということになります。なんとも辛い現実です。

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