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本当に正しい?「まずはお礼まで」の意味と使い方

ライフスタイル

手紙やメールでよく使う「まずはお礼まで」の表現。何よりも真っ先にお礼を伝えたいときに使える言い回しですが、これを目上の人に使っても問題ないのでしょうか。敬語講師の井上明美さんに正しい使い方を解説してもらいました。

親しい相手へ堅苦しくなく伝える場合

一方で、親しい間柄の相手には、このような表現も有効です。

・「〇〇をお送りいただきありがとうございます」

・「あとでお手紙を……と思ったのですがあまりにうれしかったので早くお礼を伝えたくて」

親しい相手へお礼を伝えたい場合は、「ありがとうございます」を用いてやや砕けた印象を持たせたり、「うれしかったので早くお礼を伝えたかった」と素直な気持ちを伝えたりしてもいいでしょう。

丁寧な言葉で包んだ表現よりも、温かみのある表現として相手に届きます。

また「まずはメールにてお礼まで。またお電話いたしますね」といった具合に、言い換えをしなくても補足の言葉を添えることで柔らかい伝え方になります。

【番外編】「まずは〇〇まで」を用いても自然な表現は?

「まずは〇〇まで」の言い回しは、以下のような場面でも使用可能です。

・「まずはとりあえずお日にちのご連絡まで」

・「まずは決定のご連絡まで。また詳細につきましては後日改めてご連絡いたします」

・「まずは〇〇のお知らせまで」

「まずは」という言葉を用いることで、詳細をまとめている時間がなくとも、相手にいち早く大事な情報を届けられるメリットがあります。

目上の人にお礼を伝える場合は工夫が必要

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便利に使われる「まずは〇〇まで」という表現。「まずはお礼まで」という言い回しも間違いではなく、使える言葉ではあります。

しかし、前述の通り、目上の人宛てや改まったお礼などの場合は、言い換えるか、ほんの少し言葉を添えることで丁寧さが強まります。時には工夫してみるのもいいものでしょう。

場面に応じた正しい敬語と、柔らかなニュアンスを届けられるといいですね。

(井上明美)

※画像はイメージです

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