ピシッとアイロンのかかったシャツやハンカチは気持ちまでシャキッとしますよね。でも、アイロンがけはちょっと面倒……という方は多いのではないでしょうか? そこで今回は、スチームアイロン13製品をテスト。プロのジャッジに加えて、劇団で衣裳を担当されていたテスターの正木さんに2ヶ月間使用を依頼。かけやすさから日常的な使い勝手まで、すべてを総合し、サンロクマル編集部が決定する使い勝手のいいスチームアイロンをランキング形式でご紹介します!
重心が後ろに寄っていて、アンバランスのためかけにくい! シワも残ってしまいました。
もう少し詳しく見てみましょう。
①粗めのスチームで水がポタポタ出てくる!
アイロンを連続で使用すると、スチームにならず水のまま出てきてしまうことも……。ちゃんとしたスチームを出すにはこまめな給電が必要で、広い面をかけ終わる頃にはへとへと。タンクのフタがきっちり閉まらないのも微妙です。
②バッテリー部分が重くて、疲れてしまう!
後方の大きなバッテリーが重いわりに、かけ面が軽くて小さいためにバランスを取りにくく、前方に力を込める必要があります。さらに後方にかけると、大きなバッテリーで後ろが見づらくなり、余計なシワができてしまいます。
③かけにくい&スチームが悪くシワを伸ばしきれない!
バランスの悪さは、プロでも途中でやめたくなるほど! さらにはスチームも質が悪いという二重苦で、シワをとる、というより押さえただけという感じでハリがある仕上がりとはほど遠い結果になりました。
④巻き取り式のコードで、仕舞うのが面倒!
コードはスタンドの裏に収納するようになっていますが、ちゃんと閉めないと倒れてしまいます。これは最大のイライラポイントです!
サーモグラフィー測定による温度の変化はこちらです。
かける前は260℃近くあり、全体的に熱さを保っていました。
【参考】濡れたままかけられるDBK「The DRY J77D」
DBK「The DRY J77D」は、その名の通りドライ専用のアイロンです。乾かす前にかけてしまえば、洗濯と同時にアイロンがけが終わります。
「霧吹きを使用してのアイロンがけが見直されてきている今、思い切ってドライアイロンを使ってみるのもありかも」(正木さん)
コンパクトながらしっかり温度があがり、滑りもいいのは、さすがドイツの電熱製品専門メーカーといった印象です。
DBK
ドライ専用アイロン
The DRY J77D
実勢価格:2745円
620gと軽いのに、ぴったり吸い付きます。ただ生乾き状態の洋服でないとシワは伸びないので、その場合は霧吹きを使用する必要があります。
スチーム機能がないためコンパクト。これなら出しっぱなしでもインテリアとして映えそうです。ダイヤルもとってもカッコいい!
こちらがかけ面になります。スチーム機能が付いてないので真っ平ら。これがするする滑るポイントです。
【まとめ】するする滑ってストレスなしのパナソニック
全13製品のランキングを一挙にご紹介しましたが、それぞれに性能の違いや特徴が違うことがおわかりいただけたかと思います。
ベストバイに輝いたのは、すべてにおいて文句なしのパナソニック「カルル コードレススチームアイロン NI-WL704」。
たっぷりのスチームとするする滑るかけ面で、生地を中からふっくら仕上げてくれ、アイロンがけが面倒! と思うポイントをすべて解消してくれるものでした。
パナソニック(Panasonic)
カルル
コードレススチームアイロン
NI-WL704
実勢価格:1万3560円
なかでもプロは「粒子の細かいスチームは生地に浸透しやすく、アイロンがけが憂うつという人もきっと楽しくなるはず!」とスチームの質を高く評価しました。
また、劇団の公演前は衣裳のアイロンがけで大わらわ! という正木さんも「これがあるだけでスピードアップできます」と太鼓判。
アイロンは実際に手に持って、かけてみなければ善し悪しは分かりにくいもの。ぜひこちらの結果を参考に自分にぴったりの一台を探してみてくださいね!