パワーはあるけど大味石崎電機製作所「男前アイロン」
業務用電熱機器のノウハウを活かしたパワーのあるアイロンがこちら。ただ、「ボディーが丸くぼてっとしているため、ボタンの間や縫い目などの細かい部分の作業がしづらいうえに、アイロンがけしている部分が目視しにくい」という評価でした。
スチームの量はたっぷりでパワフルなので、広い面は素早くシワが取れます。ただ質は粒子が粗いため、細かいところを繊細にアイロンがけするのは難しいかもしれません。
石崎電機製作所
男前アイロン プラチナ SI-310LM
実勢価格:4880円
本体の重さ:1100g
起動時間:1分20秒
総合評価はこちらです。
・かけやすさ(山澤さん):C
・かけやすさ(正木さん):C
・スチーム:B
・仕上がり:C
・利便性:B
使っていてパワフルさは感じましたが、繊細なものをかけるには向かないかもしれません。
詳しく見てみましょう。
重さは感じませんが、ボディの横幅が広いため今どこをかけているのかがわかりにくいのが難点です。滑りもあまり良くありません。
かけ面はこちらです。
ボディ部分がかけ面からはみ出すほどの大きさです。
サーモグラフィー測定による温度の変化はこちらです。
温度は全体的に高めです。設定温度を「中」にしても、ほかと比べると高めの温度をキープしていました。
他にない機能が豊富でも使用感や仕上がりは残念な日立「CSI-307」
日立「コードレススチームアイロン CSI-307」は女性にはグリップが太すぎて、ムダに力を使います。また、スチームの質が悪く細かいシワが残り使用感・仕上がりともに残念な結果に……。
正木さんの評価によると「こちらの製品は全体的に機能重視の印象でした」。その理由は「温度操作がボタン操作で扱いやすく、液晶画面に温度が表示されてわかりやすい」「唯一、給電完了すると音で知らせてくれる」「給電スタンドは角度を3段階で変えられる」など、機能面は他製品と差別化されています。
日立(HITACHI)
コードレススチームアイロン
CSI-307
実勢価格:6558円
本体の重さ:940g
起動時間:1分00秒
総合評価はこちらです。
・かけやすさ(山澤さん):C
・かけやすさ(正木さん):B
・スチーム:C
・仕上がり:C
・利便性:B
仕上がりが悪く評価を下げましたが「個人的には機能性が充実していて好きなアイロンでした」と正木さん。ケースに入れると縦置きも可能なので収納スペースに合わせて置けるのも他製品にはないメリットといえます。
詳しく見てみましょう。
かけ面の温度が下がりやすいためか、スチームも十分な量が出ません。
かけ面はこちらです。
本体は大きいのに、それに比べて小さいかけ面です。
サーモグラフィー測定による温度の変化はこちらです。
全体的に温まりましたが、かけた後は30℃ほど低下してしまいました。
カッコいいけど慣れが必要DBK「ジ・アカデミック J80T」
レトロで重厚感があり、アイロンとしてはしっかりしているのですが、慣れやテクニックが必要なので残念ながら低い順位となったのがDBK「スチーム&ドライアイロン ジ・アカデミック J80T」です。
重さもあり、滑りも良く、パワーもある一方で、ボディーの割にグリップが小さめで、コードもフレキシブルとうたっているものの付いてる位置が動きの邪魔になってしまいます。
DBK
スチーム&ドライアイロン
ジ・アカデミック J80T
実勢価格:4949円
本体の重さ:1500g
起動時間:1分15秒
総合評価はこちらです。
・かけやすさ(山澤さん):C
・かけやすさ(正木さん):C
・スチーム:C
・仕上がり:B
・利便性:C
レトロな見た目がとてもおしゃれ。ですが見た目だけでは機能面をカバーしきれません。
詳しく見てみましょう。
給水口に蓋がないので、動かし方によっては給水口から熱湯がこぼれることが……。これはちょっと安全面で怖いです。ちなみに給水タンクは直接水を入れるタイプだが、窓が小さいので満水が分かりにいというデメリットもありました。
かけ面はこちらです。
ずんぐりな形は昔ながらといった印象です。
サーモグラフィー測定による温度の変化はこちらです。
特に中央部分の温度が高く、かけた後も大きな変化はありませんでした。