都合を聞かれた場合の感じの良い答え方は?
都合を聞かれても複数の予定が立て込んでいると、調整に手間取ってしまうことがあります。
しかし、相手の立場で考えれば、仕事を依頼したいと思って打診したのに返事が遅いと出鼻をくじかれたような気持ちになりますよね。基本的には、なるべく速やかに返事をしたいものです。
(1)都合がいい場合の答え方
都合を聞かれて「大丈夫です」と答えるケースをよく見かけます。「大丈夫です」は「ノー」の意味で使う人もいるので、注意が必要です。誤解を招かない答え方として、前述の問いに答える形でいくつか例を掲げます。
例文
「一度おじゃましたいのですが、○○様(相手の名前)のご都合はいかがでしょうか」
「うれしいです。来月ならまだまだ予定があいておりますので、2、3候補日をお知らせください」
「来週月曜にお伺いする件ですが、何時頃ならご都合がよろしいでしょうか」
「ありがとうございます。午後2時以降なら事務所におります」
「来月の面談もいつも通り第2水曜日で予定しておりますが、ご都合はよろしいでしょうか」
「はい、問題ありません。よろしくお願いいたします」
「来月5日に取引様向けセミナーを開催いたしますが、ご都合の程はいかがですか」
「喜んで参加いたします。楽しみにしております」
(2)都合が悪い場合の答え方
都合がつかない時、スレートに「都合がつきません」とだけ返すのは、そっけない印象ですね。
日本には「せっかくですが」「残念ですが」などのクッション言葉があります。残念な気持ちや申し訳ない気持ちを上手に表現して、配慮のある返事を心がけましょう。
例文
「来月5日に取引様向けセミナーを開催いたしますが、ご都合の程はいかがですか」
「あいにく先約がございまして、都合がつきません。残念ですが、またの機会を楽しみにしております」
「週末までにご提案をいただければありがたいのですが、ご都合はよろしいですか」
「申し訳ありませんが、今週中は厳しいです。週明けまでお時間をいただくわけにまいりませんでしょうか」
(3)どうしても即答できない場合の答え方
速やかに返事をしたくても、即答できない場合は、ひとまずそのことを知らせましょう。
例文
「開催日まであまり日がないため、勝手ながら以下の日程のなかで○○様のご都合のつく日を月末までにご返事いただければ幸いです」
「承知しました。現在、少々流動的な予定があり、即答が難しいのですが、分かり次第早めにご返事いたします」
出会いはチャンス。相手を尊重する表現で信頼を築く
オンライン・オフラインに関わらず、会うことでチャンスが生まれ、仕事につながります。日程調整がスムーズにできる人には、仕事もできる人が多いですね。
「この人に任せれば間違いない」という信頼を得るのは、日々の積み重ねです。一つひとつのやり取りで相手を尊重し、自身の思いや意欲をさりげなく伝えたいですね。
(前田めぐる)
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