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minne×The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション

旅行・おでかけ

7月23日より9月22日まで東京都美術館で開催される展覧会『The UKIYO-E2020-日本三大浮世絵コレクション』(※日時指定入場制)。今回コラボレーション企画として、「葛飾北斎」「歌川広重」などの浮世絵の図版18点をもとにminneの作家さんにコラボ作品を制作・販売いただくこととなりました。芸術の秋を目前に、歴史ある美術の世界を手のひらの上でぜひたのしんでみてください。

「長寿梅(白花)」

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枝垂(しだ)れる花が印象的な石川豊信の「花下美人」、そして葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をイメージして制作されたという、盆栽。誰もが知る歴史的名画を、丁寧に育てていくことができる、という新しいたのしみ方が生まれました。

浮世絵と、日本の伝統文化でもある盆栽を組み合わせ、ひとつの作品にできないかと考え、木製の飾りの波しぶき越しにたのしむことができる盆栽に仕上げてみました。浮世絵が生まれた時代背景などにも触れつつ、その斬新な色使いや構図などに驚き、とにかく作品に引き込まれました。日本が誇る浮世絵、そして伝統文化の素晴らしさを再認識する機会となりました。
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「三代目大谷鬼次の江戸兵衛の真似をしている柴犬ブローチ」

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ちょっと短い愛らしい足を精一杯広げて柴犬が真似をしているのは、東洲斎写楽の「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」。細かな図案と、くすりと笑ってしまうようなどうぶつたちの表情や仕草が魅力的なツトラボさんの作風が、コラボレーション作品として見事に落とし込まれています。

きりりとした目元、真一文字に結んだ口、一生懸命に広げた手(前足?)。そして着物の絵柄や見え方も参考にしながら、刺繍をほどこしました。以前から、本やテレビで浮世絵を目にする機会はありましたがじっくりとたのしむ機会はなく、これを機に触れてみると、それまでは一括りにとらえていた浮世絵も、絵師それぞれに個性や特徴、明確なカラーがあるのだということがよくわかりました。多くの作品を知ることができ、「好きな作品」がたくさん見つかりました。
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「ねがいをかけるひと 革花イヤリング」

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淡いオレンジ色で表現された、石川豊信の「花下美人」の桜。繊細な革花と、帯の絵柄をモチーフにした飾り、短冊をイメージしたグレーのタッセルの組み合わせは、耳もとを可憐に飾りながら、小さな願いを叶えてくれそう。そんな、艶麗なあたたかさが美しいデザインに詰まっています。

これまでの制作への固定概念をなくし、普段は選ばないカラーや組み合わせに挑みました。原作では、女性がなにか書かれた短冊を桜の枝に結び付けている様子が描かれています。調べてみると、やはり「願いが叶いますように」と短冊に願いをかけるのは今も昔も変わらないようで、江戸時代にも現代の女性と同じように「ねがいをかけるひと」がいたのだと思うと、なんだか親近感がわきました。浮世絵には色選びや色の組み合わせが斬新なものも多く、革の染色をするにあたって大きな学びにも刺激にもなりました。
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「浮世絵 パズル箸置き -葛飾北斎 冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏-」

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4つのピースが組み合わされば、葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が浮かび上がる箸置き。粋なおもてなし、粋な贈りものとしても選びたい、「浮世絵」そのものの魅力を最大限に生かした陶器作品に、思わず「おお」と声が漏れます。

下書きをせず一発書きで絵付けをするので、筆を持つ前に頭の中で配置を念入りにイメージします。陶器は、焼きあがりを窯から出すまで正確な色味や風合いがわからないため、「きれいに焼きあがってくれ…」と念じるばかりでした。箸置きなので、1ピース単体でもたのしめるよう配置に気をつけ、また斜めから見ても違和感が出ないように表面だけでなく側面にも絵付けをほどこしています。葛飾北斎の作品の、色彩の豊かさや構図の素晴らしさに、改めてハッとさせられました。
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文化は時代を超えて

今回、歴史ある名作に、それぞれの作家さんの視点と技術が組み合わされ、新たな作品が数多く誕生しました。
浮世絵は、江戸時代の庶民たちに愛好された、日本のポップカルチャーです。褪せぬよう、その魅力を未来に継いでいくこと。そして、そこから発展させ新たなものづくりを実現し、再びカルチャーに波を起こすこと。
どちらの大切さにも触れられる機会、ぜひ芸術の魅力をたっぷりと味わってみてください。

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展覧会「The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション」

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文 / 中前結花

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