isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2020年下半期の運勢も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
異次元散歩気分
今週のおひつじ座は、慌ただしく流れゆく直線時間から、一寸だけでも垂直に脱け出していくような星回り。
絶えず生成変化するこの世の時間の轟轟とした力強い流れの中にあってなお、私たちは時にいつの間にかそこから脱け出して、非常に深くて静かな場所に到達することがあります。
哲学者のハンナ・アレントは、精神が到達するそうした領域のことを「非時(ときじく)の小道」と呼び、そこでこそ哲学する精神は生きているのだと考えました。とはいえ「非時の小道」を歩むのはなにも哲学的思索ばかりではなく、芸術やスポーツ、遊びを通して、私たちは人生を通してたびたびそこへと訪れているように思います。
今週のあなたもまた、ここのところ見失っていた生のまったき瞬間、時々刻々が新しい創造であるという感覚を味わっていきやすいでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ずっきゅんエントロピー
今週のおうし座は、小さな自分がより大きな何かに包まれていくのを感じていくような星回り。
俳句における「踊り」と言えば、それは盆踊りのことを指します。同じリズムの中でみなが一緒になって体を動かすうちに、だんだん疲れて、自分と他者との境界がほぐれ合って一体となっていく。その気持ちよさはある種独特のものがあります。
一方で、みずからにまといつく数多の業は、その眼が醒めていれば醒めているほどに淋しく悲しい。その淋しさ悲しさは、昂ぶる心に身を任せることでかろうじて癒されていくのです。
今週のあなたもまた、自分のなかの淋しさ悲しさを癒すために必要な「輪」がどこにあるのかを、改めて痛感していくことでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
毒花で花束を
今週のふたご座は、小さくても触れれば感電するような存在たらんとしていくような星回り。
誰かに何かを贈呈しようという場において、狭い心は厭(いと)わしいもの。花束を贈るのに善人でなければならないという条件がある訳でもありませんし、むしろ古来より美しい花には毒はつきものだった訳で、渡す相手の死を誘うための花束だってなかったはずがないのです。
それが咲いても実を結ばない徒花(あだばな)であったとしても、自分ひとりで膨れあがっているより、手向けにした方が余程いい。それがほんの一刺しになるのか、それとも大いに元気づける結果となるか、賭けてみるのも一興でしょう。
だから、それが好奇心に毛が生えたものであれ、長年の思慕であれ、へたに抑え込むのではなく、自分が注ぎ込めるものがあるのなら、もう躊躇しないこと。今週はそんな風に、いつも以上に自分をさらけ出す勇気と積極性とを発揮していくことができるはず。