夏になると何故か体調を崩すときはないでしょうか。もしかすると、その原因は身体が冷えているからなのかもしれません。特に夏は外が蒸し暑い反面、部屋の中は冷房が整い、外と中の気温差が激しくなっています。そのため、私たちの身体は自ずと体温調節機能が低下していき、身体が冷えやすくなります。今回は、夏場に気をつけたい冷え性対策5つを紹介したいと思います。
夏に身体が冷えやすくなる理由とは?
自律神経のバランスが乱れやすくなるから
わたし達の身体は、体調を一定に調節するために、自律神経が働きます。暑い時は身体の表面に近い血管を大きく広げて、血液を多く流すことで熱を効率的に体外へ逃します。一方、寒い時は逆に血管を収縮することで熱を逃さないようにします。
しかし、外と中の気温差が大きすぎると、この自律神経の働きが正常に働かなくなり上手く体温調節が出来ません。その結果、夏でも身体が冷えやすくなり、体調を崩しやすくなります。
また、女性の場合は冷え性が酷くなると卵巣の機能に影響し、月経痛や月経不順も生じる可能性も起こります。
身体の冷えに伴う体調不良は?
局所的から全身的な症状など様々
身体が冷えることで、血液の循環が滞るため、不調の症状もさまざまです。頭痛、肩凝り、腰痛、足のむくみなど局所的な症状から、イライラ、不眠や風邪がひきやすくなるなどの全身的な症状もあります。
夏の冷え性対策5つとは?
ポイント1:冷房の温度を適温にする
身体のためにも、外気との温度差は7度以内にすることが勧められています。出来れば日射の影響しやすい窓際やエアコンの吹き出し口付近を避けて、温度計を設定し、室内の平均的な温度を測るように設定しましょう。
ポイント2:寝不足やストレスを出来るだけ避ける
長期的なストレスや寝不足が続くと、血管の働きを調節する自律神経のバランスが崩れることがあります。その結果、様々な不調が起き、「冷え」もその中の1つになります。
ポイント3:入浴で身体の芯から温まる
適切な入浴は加温効果以外にも快眠にも繋がるため、冷え性の改善に効果的です。しかし、熱すぎる湯温ですと身体に負担がかかりすぎるために逆効果になります。
例えば、38度のぬる目のお湯で25〜30 分、あるいは半身浴で40度のお湯で30分ほど入浴することで寝付きにも効果的だと言われています。入浴のタイミングとしては、寝る前の2〜3時間前が理想です。
ポイント4:冷たい飲み物や食べ物を食べ過ぎない
夏は暑さにより体力が消耗し、食欲が低下するため内臓も弱りやすい状態になっています。暑い季節は冷たい食べ物や飲み物を選びやすくなりますが、摂り過ぎると、さらに内臓に負担がかかり胃腸の働きが低下するので、注意が必要です。
また、身体の内から冷やすことでさらに血液の循環を悪くするため、むくみの原因となり冷えを起こしやすくします。
ポイント5:暑さに備えた体力作り
暑くなり始めたかなと思う時期から、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で、毎日30 分程度の適度な運動を行い、身体が暑さに慣れるようにしましょう。もちろん、その際は熱中症予防のためにも水分補給や体調に不調が生じない程度で行いましょう。また、適度な運動により血液の循環も良くなります。