3. 15分経過すると脂が出てくる
15分ほどすると、香ばしい匂いとともに皮から脂が出てきました。レシピ通りです。赤身部分はまわりが白くなり、身がぷっくりと盛り上がっています。
フライパンを傾けてもびくともしないほど、お肉が鍋肌にぴったりくっついていますよ。撮影用に傾けましたが、本来はフライパンも動かさないようにしてください。
4. 25分経過、お好みで香りづけ
弱火で焼き続けると、さらに脂が出てきます。ここで、にんにくやローズマリーを加え香りづけをするとさらにおいしさがアップ。
そのままでも十分なので、なければ省いてかまいません。
5. 30分経過、ひっくり返して3秒で火を止める
30分経ちました。ここで初めてお肉に触りますよ。フライ返しを使ってひっくり返します。
しっかり密着しているので、少しはがしにくさがありますが、これが皮をパリパリに仕上げる秘訣。ひっくり返したら3秒で火を止めます。
6. そのまま10分置いて完成
火を消してそのまま10分置きます。ひっくり返す前は、まだ赤さが残っていましたが大丈夫なのでしょうか?ちょっと心配ではありますが、これで「30分チキン」の完成です!
おまけ。残ったエキスでソースも作れる
焼き終えたフライパンには、旨みのエキスがいっぱい残っています。好みの調味料や食材を投入して、ぜひソースを作ってください。
イナダさんはトマトソースを作ってました。筆者は料理酒とワインビネガーであっさりしたソースにしましたよ。
難易度低め!肉汁あふれる「30分チキン」ができた
放っておくだけでできてしまった「30分チキン」。余分な脂が抜けた皮はパリパリとして薄く、長時間じっくり焼いたロティサリーチキンのようです。肝心の味はどうなんでしょうか?
ナイフで切ってみてびっくり!中から肉汁があふれました。「これが鶏むね肉?」と驚かずにはいられないほどジューシーです。ぷりぷりとしっとりの中間のような食感で、パサつきはありません。
いや〜安い鶏むね肉が、見事ごちそうに変わりました。
生っぽさは?赤みは気にならない?
焼いていたときに心配していた、半生の赤みはまったくありませんでした。
プロの知識とテクニックが詰まった魔法のレシピ
「30分チキン」は、本当においしく焼ける魔法のようなレシピでした。その秘密は、簡単そうに見えますが、弱火に徹すること、フタで蒸らさないことなど、実はプロの知識とテクニックが詰まっているんですね。
しかも普通のフライパンで作れるなんてうれしい限り。なにもかも、目からウロコでした。ぜひ一度試してみてください。