洗濯物や料理、バス・トイレなど、家庭内はさまざまな生活臭が混ざり合っています。こうした生活臭の悩みに応える消臭剤も、多彩な種類が発売されています。今回はドラッグストアなどで手に入る置き型消臭剤30製品をプロと一緒にテスト。家中で使える最強の1本を探し出し、ランキングを決定しました!
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※情報は『MONOQLO』2020年10月号掲載時のものです。販売価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。
洗濯物や布団やソファなど布に染み付いた汗のニオイ、バス・トイレ、調理の際の油汚れや生ゴミなど、普段から気をつけていても残ってしまういわゆる生活臭。どうにか撃退したいと思う人も多いのではないでしょうか?
その対策商品として手軽に購入できるのが、消臭剤。ただ、いざ買おうとしても種類が多く、部屋用やトイレ用など、どれが本当に効果的なのか悩んでしまいますよね。
そこで、プロの臭気判定士である石川英一さんに協力いただき、今回は置き型消臭剤30製品をランキングにしてベストバイを選び出しました!
ひとくちに「消臭剤」といっても、ニオイに対するアプローチや効果にはさまざまなタイプがあります。ニオイを消す仕組みは、大きく分けて「発散タイプ」と「吸収タイプ」の2種類です。
空気中に飛散した消臭成分が、部屋に漂うにおい成分と化学反応を起こして中和・分解します。消臭成分が広がる発散タイプはリビングなどの広い部屋や強いニオイに効果を発揮します。
ただし、薬剤の種類によっては中和反応が起こらず、効果が出ないこともあります。ニオイ源が複数あるキッチンなど、消したいにおいの発生源を見極めることが重要です。
発散タイプは他にも、ベッドルームなどにおすすめできます。
[発散タイプのおもな素材]
▼液体
揮発する薬剤の中和作用で消臭。濡れたろ紙は吸収タイプの特徴も併せ持っています。
▼塩素ゲル
塩素ガスで悪臭の原因菌を抑えてニオイを低減する。菌由来のニオイに高い効果を発揮します。
吸収タイプは保水ビーズなどに薬液を浸透させて、におい成分を吸収しそのまま閉じ込めてしまうタイプで、即効性に優れています。
トイレやゴミ箱周りなど、ニオイを短時間で消したい場所に有効です。
また、天然素材は除湿効果も期待できます。クローゼットや靴箱、倉庫の中にもおすすめです。
[吸収タイプのおもな素材]
▼ビーズ
水分を吸収するビーズに薬剤を浸透させたもの。安価で大容量な製品が多くあります。
▼天然素材
炭や珪藻土などは湿気とともに微細な穴にニオイ物質を閉じ込めて消臭します。
生活の中で発生する嫌なにおいには、酸性のものとアルカリ性のものがあります。
▼酸性のニオイ
においの原因……「イソ吉草酸」や「硫化水素」など
・脱いだ靴下や下駄箱の中にこもるにおい
・洗面所や洗濯機まわりの下水のようなにおい など
▼アルカリ性のニオイ
においの原因……「アンモニア」など
・ペットの排泄物
・使用直後ではないのに残るトイレのにおい など
酸性は脱いだ靴下や生乾きの洗濯物、汗や皮脂などの酸っぱいニオイ。そしてアルカリ性はトイレのアンモニア臭や水垢・石鹸カスなど主に水回りのニオイが代表的です。
基本的に酸とアルカリの化学反応を利用した消臭作用で、市販の消臭剤は酸・アルカリのどちらの成分に対してもある程度効果があるように調整されていますが、消臭剤を置く場所とニオイの成分に合わせて選ぶことが重要です。
消臭剤は、薬剤の状態によって4つのタイプがあります。それぞれに薬剤が揮発するスピードや効果の出方が異なるので、こちらも参考にしましょう。
1:ゼリータイプ
消臭剤を固めたゼリータイプの製品です。発散型がほとんどで、小型で目立たないものが多いのも特徴です。
2:ビーズタイプ
ビーズ状の吸水ポリマーに薬液を浸透させたタイプの製品です。大容量で安価なものが多いですが、ポリマーが縮むと消臭効果がなくなります。
3:液体タイプ
濾紙に薬液を浸透させてにおいの吸い取りと消臭成分の発散を同時に行うタイプです。濾紙のサイズによって薬液の揮発スピードが変わります。
4:天然タイプ