新型コロナウイルス感染拡大に伴い、自分の唾液などを採取・郵送すると検査結果を教えてくれる「自宅PCRキット」が登場しています。自宅で検査が受けられるのは便利ですが、「正しく診療」されて「安全」なのでしょうか? 雑誌『MONOQLO』編集部が実際に試し、医師の方々の意見も伺いながら徹底検証した結果を、2回にわたってご紹介します。
検体を3重包装して採取完了。冷凍で保管します。
冷凍した検体を翌日AMに郵便局員(ゆうパック)に渡します。
検査結果:陰性
検体を渡した翌日に、登録したメールアドレス宛にPDFの結果書面が1枚届きました。書類には医師名付きで「陰性であると診断」と書かれていました。
感染症検査クリニック
PCR検査 検体採取キット
実勢価格:1万6280円
唾液採取の感染症検査クリニック「PCR検査 検体採取キット」は専門会社が受け取りにくるのが特徴。そのため、現在の回収可能地域は東京・愛知・大阪・福岡に限られます。
こちらも専用アプリからPCR検査の手順説明を予約。問診票はほぼなく、予約だけでした。予約完了画面には当日、医師からのコールを待つと書いてありましたが、聞いてみたら医師ではなくスタッフさんでした。
本人確認のため健康保険証を提示して診察開始。目の前で唾液を採取しました。封はその場で行いません。同意書の記入もあります。
▼手順
採取方法の説明を受けます。
唾液をメモリ2まで出します。
検体は後で自分で袋に入れ、常温で保管します。
自分で電話して回収を依頼します。専門業者が翌日受け取りに来ました。
検査結果:陰性
オンラインで「検査結果の内容は病院と変わらない」と言われましたが、covid-19感染検査結果と書かれた画面には「陰性」という文字の他はほぼ何も書かれておらず、医師などの名前もありませんでした。
GeneLife
新型コロナウイルス唾液PCR検査キット
医師のフォローアップ説明付き
実勢価格:1万4900円
最初から最後まで誰とも話したりメールなどのやりとりをせず採取・発送できたのは、GeneLife(ジーンライフ)「新型コロナウイルス唾液PCR検査キット 医師のフォローアップ説明付き」だけでした。これを不親切とするか、ラクと捉えるかは、人によりそうです。
インターネットから普通のネット通販のようにPCR検査キットを購入。特に問診やオンライン診察の予約等もなく、箱の中に入っていたQRコードに従い、IDを入力。これでもう準備は完了です。
イラストと説明文が書かれている説明サイトに従い、自分で採取・梱包。こちらも同意書の記入がありました。
▼手順
体温の入力や軽い問診があります。