④インクをのせて刷る
スクリーン枠の上部に、ゴムベラでインクを均等にのせます。余ったら容器に戻せばよいので、慣れるまで多めにのせると失敗が少なくなります。
スキージを片方の手に持ち、もう一方の手で木枠を固定して、インクを擦り付けるように手前に引きます。スキージは約60度に傾けて一気に手前に引きます。力が足りなかった場合は、もう一度上から下に擦り付けてもOK。ただし、やり過ぎるとにじみの原因になるので注意しましょう。
⑤木枠は洗い、晒は乾かしておく
スクリーン枠はインクが乾かないうちに水で洗い、水けをタオルで拭き取ります。インクが乾いてしまうと目詰まりを起こすので注意! プリントした晒は自然乾燥、もしくはドライヤーで乾かしておきます。
⑥紙版Bを刷る
紙版Bを紙版Aの絵柄とバランスを見ながらマスキングテープで固定します。湖の水面の揺れを表現するのに、マスキングテープを細くちぎって貼り、シルクスクリーン枠を置いて刷ります。
紙版Bはインクの色をブルーに変えました! どんな風に刷り上がるのかドキドキの瞬間。
紙版はスクリーン枠のメッシュ部分に自然にくっついてきます。きれいにブルーの色がのりました!
インクが乾いたら、木の中に貼った丸いシールや水面をあらわすマスキングテープを剥がします。
⑦当て布をしてアイロンをかける
そのまま使うとインクが滲んでしまうので、必ず当て布をしてアイロンをかけ、インクを定着させます。
⑧でき上がり!
モミの木と水たまりのような湖、そして2羽の青い鳥。森の奥の静かな湖畔があらわれました!豆ふきんは食器ふきやランチョンマット、手ぬぐいなどさまざまな用途に使えます。
今回は2枚の紙版を使いましたが、最初は紙版1枚だけでイラストを完成させると失敗がありません。
3.トートバッグ
布製のバッグにシルクスクリーン印刷する方法も基本は同じです。今回印刷するのはセリアの縦長のトートバッグ。横25cm×縦30cmとA4サイズが入る大きさで、もちろん100円です。
①紙版を作ったら、刷るときにめくれないようにマスキングテープを丸めてトートバッグに留めます。
②インクをのせて、スキージを手前に引きます。ここは基本の手順と同じ。
③スクリーン枠を外したら、インクが乾くのを待ち、紙版やシールを剥がします。乾いたら、当て布をしてアイロンがけをしましょう。