「実はボーナスからしか貯金ができないんです…」と貯金についての不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。
ボーナスからしか貯金ができていないということは、毎月の給料だけでは家計が赤字ということ。
今回は、家計簿・家計管理アドバイザーのあきが「ボーナスからしか貯金ができないリスク」について紹介します。ボーナスからしか貯金ができていないという方は、参考にしてみてくださいね。
ボーナスからしか貯金ができないリスク
ボーナスでしか貯金ができない家計のリスクには次の3つが挙げられます。
1)毎月の給料だけでは赤字
ボーナスでしか貯金ができていないということは、先ほどもお伝えした通り、毎月の給料だけでは赤字になっているということ。
毎月の給料だけではやりくりができないということは、将来的にボーナスがなくなったり、減給されたりすると、途端に家計が苦しくなってしまうというリスクを抱えていることになります。
「妻が収入を抑えて働いているため、ボーナスが減額されたら妻の収入を増やして対応することができる」など、収入が減少しても取り戻せる可能性のある家計なら良いですが、夫も妻もしっかり働いていて、これ以上の収入増加は見込めないと感じるならかなりの高リスクを抱えていることになります。
2)手当などを使いこんでいる可能性がある
ボーナスでしか貯金ができていないということは、児童手当などの手当も使い込んでいる可能性があると言えます。
特に子育て世帯は、児童手当の他、幼稚園の助成金、高等学校等修学支援金など、様々な手当が得られる世帯です。
このような手当に手を付けてしまっているということは、将来的に教育費が不足する可能性が高く、子供が小さいうちは問題なくても、子供が大きくなるにつれて家計が苦しくなるリスクを抱えていることになります。
お子さんがいない世帯の場合はこのような手当は少ないので、使い込みはないかもしれませんが、老後の資金が不足するリスクが高いことになります。
3)根本的な収支が分かっていない
ボーナスでしか貯金ができていないということは、根本的な家計の収支が理解できていない可能性もあります。
今の収入からいくらまでなら使っても安全なのか、という線引きがないまま行き当たりばったりのやりくりを繰り返す傾向があります。
「何とかなるさ」で本当になんとかなるうちは大きな問題はありませんが、「何とかなるさ」ではどうにもならなくなった時に非常に苦しいやりくりを迫られるリスクがあります。
目先のことだけしか考えず、将来のリスクを先送りにするやりくりは非常に大きなリスクがともないます。
このままのやりくりを続けると、将来的に困窮する可能性があることを理解しておきましょう。
ボーナスからしか貯金ができなくても問題ない家計、問題のある家計
上記の通り、ボーナスからしか貯金ができない家計の方は、様々な面で金銭的なリスクを抱えていることになります。
しかし、「ボーナスは全額貯蓄に回している」など、ボーナスの金額が高く、ボーナスだけの貯蓄で、年間100万円、200万円といったまとまった貯蓄ができている場合は、ボーナスからしか貯金ができていなくても大きな問題には発展しない可能性があります。
ボーナスからしか貯金ができなくても、大きな問題にならない家計があることも理解しておきましょう。
反対に、大きな問題になるのは「ボーナスのうちごく一部しか貯蓄ができていない家計」の人です。
ボーナスからしか貯金ができておらず、しかもその金額もごくわずか。
このような家計のやりくりになっている場合は、将来的な金銭リスクがかなり高いことになりますから、気を付けましょう。
このような家計になってしまっていたら、月収やボーナスなどを加算し、手取りでいくらの収入があるか計算するなど、根本的な家計の基本からしっかり勉強しましょう。
収入に見合った支出になるように改善することで、家計のやりくりが上手にできるようになっていきますよ。
あなたの家計は、ボーナスからしか貯金ができなくても問題ない家計に該当していましたか?
該当していない、問題があると感じる時は、早急に家計の改善ができるように準備しておくと安心ですよ。