▶七草粥は「人日の節句」にたべるもの
中国では、当てはめられた動物で新年の運勢を占い、その動物を指定された日には特に大切に扱うような風習がありました。元日が鶏、2日が犬、3日が猪、4日が羊、5日が牛、6日が馬、そして7日が人と指定されていたんです。
そのため1月7日は、「人日の節句」と呼ばれるようになり、「人を大切に」という意味から、無病息災を祈って七種菜羹を食べるようになったことが始まりです。ちなみに2017年1月7日は土曜日となっていますね。
中国では1月7日に役人の昇進が決定される日であったことから、それを願って朝にたべられるようになったそうです。朝にたべるために、前日6日の夜から用意されることが多いようですよ。
基本的な七草粥の作り方は?
家にある調味料で簡単にできちゃう上に、七草粥に限らず他のお粥にアレンジ可能というおすすめレシピです。刻むのには時間がかかりますが、それ以外の手順自体は簡単ですよ。
炊いたご飯を鍋に入れ、ご飯が隠れるくらいの水を入れて軽く混ぜます。中火にかけてご飯がふやけてきたらほんだし・薄口醤油で味を整え、刻んだ七草を入れて鮮やかな色に変わったらできあがりです。お餅を加えてもおいしいですね。
秋の七草も存在する?
「秋の七草」は観賞用のもので、正式な行事となっているわけではありません。奈良時代の歌人である山上憶良が詠んだ歌の2つに、7つの植物が登場していることから、秋の代表的な植物とされたそうなんです。
その7つとは、オバナ・オミナエシ・キキョウ・クズ・ナデシコ・ハギ・フジバカマのことを指しています。つまり特にたべるための七草粥がある訳ではなく、見て植物を楽しむためにあるんだそうですよ。
ぜひ七草粥を作ってみてください!
こうして七草粥の由来や意味まで遡ってみると、古くから人々に親しまれてきた理由がよく分かりますね。昔からの風習だからだけではなく、健康によい効能もあるのがポイントなんですよ。
今まで七草粥は草をたべるだけだと思ってはいませんでしたか?でも今年一年や今後を過ごすために、大切な栄養素を含んでいるんですよ。ぜひ毎年作っていない方も、今年こそは挑戦してみてくださいね!