お正月の定番といえば、「おせち料理」ですよね!健康的なイメージの和食ですが、実は意外と高カロリーで太りやすいメニューが多いんです。1年に1度のおせち料理を楽しみたい、でもお正月太りは避けたい…そんな時に参考にしたい、手作りする時のカロリーダウンのコツや、食べ方のコツをご紹介します!
おせち料理って?
4つの種類で構成されている
おせち(御節)料理とは、節日(節句)に作られる料理のことで、新年を迎える節日であるお正月の料理を指すようになりました。地域や家庭ごとに差はありますが、基本的に以下の4つの種類で構成されています。
・祝い肴(口取り):「黒豆」「数の子」「田作り」「たたきごぼう」「かまぼこ」「伊達巻」「栗きんとん」など
・煮物:「筑前煮」「お煮しめ」「昆布巻」など
・焼き物:「海老」「ブリの照焼」など
・酢の物:「紅白なます」「酢れんこん」「菊花かぶ」など
それぞれの料理に、おめでたい意味やいわれがあり、縁起のよい食材が使われています。
おせち料理はなぜ太りやすいの?
おせち料理には、元々『料理を作る人が骨休みできるように』という意味も込められているため、保存性があり冷めてもおいしい濃いめの味付けになっています。そのため、塩分や糖分を多く使っていることが多く、カロリーが高くなりがちです。その上、濃い味付けは食欲を刺激し、つい食べすぎてしまう原因にもなります。
また、餅や栗、いも類などの炭水化物が使われることが多いことも、太りやすい原因の1つです。
おせち料理を太りにくくするコツは?
手作り編:料理そのものを低カロリー&減塩に!
濃いめの味付けが基本となっているおせち料理ですが、手作りする場合は味付けに工夫をしましょう。
酢の物は、お酢の酸味を生かすことで塩味が引き立ち、砂糖や塩が少なくてもおいしく食べられます。またお酢には殺菌作用もあるので、保存性が高まります。
煮物料理は、砂糖や醤油を多く使うため、意外とカロリーや塩分が高く、食べすぎには注意が必要です。かつお節や昆布などからとったお出汁を上手に使いましょう。うまみ成分たっぷりのお出汁は、塩分が少なくてもおいしく味わうことができ、減塩に繋がります。
食べ方編:食べる量、順番を意識して!
おせち料理は基本的にお重箱に入っていて、一人分に分けられていないのが食べすぎてしまう原因にもなります。食べる分をあらかじめお皿に取り分けるなどの工夫をしましょう。
また、食べる順番を意識することも太りにくい食べ方のコツです。比較的カロリーが低い「紅白なます」「酢れんこん」「たたきごぼう」などといった野菜や、海藻を使った料理から食べるようにしましょう。その次に、たんぱく質源となる「かまぼこ」「ブリの照焼」「昆布巻」「伊達巻」「黒豆」など、最後に「栗きんとん」などの炭水化物です。
糖質の少ないメニューから食べることで、カロリーの摂りすぎや急な血糖値の上昇を抑え、太りにくくなりますよ。
この組み合わせで栄養バランスGOOD!
ビタミン・ミネラル類、たんぱく質、炭水化物をバランスよく摂るための、おすすめの組み合わせを1つご提案します。
「紅白なます」:消化を助ける作用がある大根で、胃もたれや消化不良を防ぎます。
「筑前煮」:歯ごたえのある根菜で満足感があり、食物繊維をしっかり摂れます。
「田作り」:良質なたんぱく質であるイワシは、カルシウムやビタミンDなどのミネラルも豊富です。
「黒豆」:黒豆の皮には、抗酸化作用があり老化防止に役立つポリフェノールが含まれています。大豆はアミノ酸のバランスがよく、特に栄養価の高いたんぱく質です。
「栗きんとん」:栗には、腸内環境を整える食物繊維や、美肌や免疫力UPを目指せるビタミンCが豊富です。
上から順に食べることも意識してみてくださいね!