全国の絶品調味料を7日間に渡ってご紹介する本企画。今回は「近畿地方」より4品を厳選し、魅力と味わい方をお伝えします。料理のプロにも人気の「太白ごま油」、味付けがこれひとつで完成する「旭ポンズ」、最高峰の香り高い七味「黒七味」と「ぶどう山椒」は感動ものです。
第4回目は近畿地方から
こんにちは!浅草住まいの食いしん坊ライター、丸山です。全国の市場やスーパーをめぐり、各地の美食を探し尽くす筆者が、ご当地調味料を7日間に渡ってご紹介しています。
日本全国を7つのブロックにわけ、各地方のおすすめ調味料4品と、それぞれ3パターンの食べ方(全84食)をご提案。この年末年始は、おうちで全国各地に思いを馳せましょう!
今回ご紹介する絶品調味料は…
・太白純正胡麻油(三重県、九鬼産業株式会社)
・黒七味(京都府、株式会社 原了郭)
・旭ポンズ(大阪府、株式会社 旭食品)
・紀州しみずのぶどう山椒(和歌山県、ありだ農業協同組合)
大晦日、いつもの年越蕎麦にスパイスを……。お蕎麦自体も大事だけれど、薬味で味わいは大きく左右されます。かけるだけで味覚と嗅覚を刺激し、やわらかい深みを出してくれる「黒七味」、実のサイズだけでなく“旨しびれ”が格別な「ぶどう山椒」は、蕎麦の味を引き立てること間違いありません。また普通のお蕎麦が飽きたときに上品に油味をプラスできる「太白胡麻油」、そのまま“ぶっかけ”るのもよい「旭ポンズ」も、年越しを彩ってくれます。
【三重県】太白純正胡麻油(九鬼産業株式会社)
「太白純正胡麻油」は、煎った“ごま”を使う通常の“ごま油”と異なり、生の“ごま”を搾って作られます。なんと2週間以上寝かせてきれいな上澄みだけを濾過して仕上げるそう。
“ごま”の香りやクセがほとんどなく、さらりとしていて揚げ物、炒め物はもちろん、洋菓子まで幅広く使えます。プロの料理人にもファンが多い逸品です。
おすすめの食べ方
洋食に合うとのことなので、りんごのカプレーゼに。余計な雑味や香りが一切なく、とても“ごま油”を使ったと思えません。本当に上品な味わいです。
こちらはまぐろをマリネにしてみました。“ごま油”がまぐろと醤油をやさしく包み込み、素材の味を引き立てています。
最後は、バターの代わりに“ごま油”を使ったフィナンシェ。焼き上がりがとても軽やかで食べやすい!おいしいのはもちろんですが、カロリーが控えめで身体にもよいのはうれしいですね。
商品情報
■販売者:九鬼産業株式会社
■商品名:太白純正胡麻油
■内容量:340g / 600g / 1,600g
■価格:340g 669円 / 600g 1,080円 / 1,600g 2,376円(税込)
【京都府】黒七味(株式会社 原了郭)
300年以上の歴史を持つ原了郭さんの看板商品「黒七味」。白ごま、唐辛子、山椒、青のり、けしの実、黒ごま、麻の実の7種類の一部を煎って細かく挽いて揉みこむため、独特の濃い茶色になります。ていねいに揉みこむことで原料同士の旨味や香りが調和するのだとか。本当に香りが高いので、蓋を開けた瞬間に“よだれ”が出る七味です。
おすすめの食べ方
某テレビ番組で紹介されていたときに出てきたのがラスク。ピリッとした深みのある辛さと香りが、パンに馴染んでいます。おつまみにもよいですね。
山椒が入っているので、穴子の白焼きに。一般的な山椒のピリリとした刺激を残しつつ、ほかの素材がバランスよく混じり合っているので奥行きのある余韻が楽しめます。
焼き魚やお肉にももちろん合います。こちらはブリの黒七味風味焼き。醤油に漬け込むときと最後の仕上げの2回、黒七味を使いました。食べると舌にピリリと刺激が走り、ブリの旨味と相まってご飯やお酒が進みます。